関西電力姫路第二発電所(火力)で故障発生、60万kW分の供給力低下

2011/07/03 06:13

関西電力姫路第二発電所関西電力は2011年7月2日、兵庫県姫路市にある姫路第二発電所(火力)の5号機(定格出力60万kW)について、同日21時以降出力を降下させて運転を停止したと発表した。部品の劣化が見つかったためで、関連部品の点検と必要な取り換え作業を行う。作業が順調に進めば同年7月下旬にも運転を再開する(【発表リリース】)。

今件は同機が運転中の7月1日、巡回点検において励磁機(発電するための磁界を発生させるための装置)の中に42個あるヒューズのうち、2個について断線を発見、取り換え作業を実施した際に見つかったもの。ヒューズ切れの原因となる励磁機の中にあるダイオード(電流を一定方向にしか流さないようにするための素子)の点検を行ったところ、発表時点で7個のダイオードの劣化が確認できた。

現状を放置すると、さらなるヒューズ切れの可能性も否定できず、1日に出力降下・運転を停止。ダイオードの点検、劣化ダイオードの取り替え作業、健全性の確認を行うこととなった。発表によれば順調に作業が進めば7月下旬にも運転は再開されることになる。

関西電力から発表されている、現時点での最新の【需給見通し(2011年6月10日発表)】によれば、7月時点での供給力は最大で3021万kW。ここから仮に単純計算で姫路第二発電所5号機分をマイナスすると2961万kW・マイナス1.99%の減となる。関西電力では6月29日に東北・東京電力同様に【でんき予報】の掲載をはじめるなど、電力需給の問題に絡み「視える化」を行い、節電への啓蒙を推し進めている。供給不足の起因としては、定期点検に入った後、再開が果たされていない原発によるところが大きい(当初4月に検査終了予定の3機が現時点でも再開されておらず、その3機の定格電気出力は単純計算で234.1万kWとなる)。

今件は火力発電所であろうとも故障しうること、そしてイレギュラー的な供給力の提供停止があることを、認識できる事例である。同時に関西電力管轄においても、電力需給事情が極めて厳しい状況が改めて公知される事故ともいえよう。

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