気象庁が「高温注意情報」提供を開始

2011/07/14 06:39

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「高温注意情報」気象庁は2011年7月13日、同庁公式サイト内において、「高温注意情報」の逐次公開を開始した。翌日、または当日の最高気温が原則35度以上になることが予想される場合に「高温注意情報」を発表し、熱中症への注意を呼び掛ける。すでに【6月の熱中症での病院搬送者、去年の3.07倍・6980人に】でもお伝えしたように、気温の高さに加えて昨今の電力事情でエアコンを控える動きがあり、これが熱中症のリスクを高めるとの懸念によるところも大きい(【該当公式ページ】)。


↑ 記事執筆時点の選択地図。発表がある地域は名前が反転する
↑ 記事執筆時点の選択地図。発表がある地域は名前が反転する

↑ 発表地域を選択すると、具体的な高温注意情報の内容が
↑ 発表地域を選択すると、具体的な高温注意情報の内容が

今件は北海道、沖縄を除く地域を対象に、翌日又は当日の最高気温がおおむね35度(一部地域ではそれ以外もありうる)以上になることが予想される場合に「高温注意情報」を発表し、熱中症への注意を呼びかけるというもの。前日17時過ぎに地域単位の情報、当日の5時あるいは11時過ぎに府県単位の情報、さらには主な地域の気温予想グラフも掲載していく。例えば東京都の場合は東京以外に大島・八丈島・父島、埼玉県の場合はさいたま以外に熊谷・秩父の気温動向予想がグラブで表示される。

↑ 東京の温度予想
↑ 東京の温度予想

主要電力会社のように、1時間単位のリアルタイム温度変化の仕組みまでは用意されていないが、高温に対する備えをするための情報としては、十分以上に役に立つ。

なお「高温注意情報」は【気象庁、熱中症対策関連の気象情報提供拡充へ】でもお伝えしたように今年から創設された提供情報で、提供の仕組みについてまだ手探りの部分が多いように見受けられる。例えば電力会社の「電気予報」のようにCSV形式などの定型フォーマットで情報を提供して、第三者が加工しやすいようにしたり、温度の動向を1時間単位で更新したり、携帯情報端末版の展開など、改善の余地は山ほどある。

また、一度それらの改善点を施してしまえば、恐らく今年の冬に到来するであろう「低温注意情報」の類(※現時点でこのようなものは気象庁サイドで設定されていない)への対応も容易になる。早急な善処を求めたいところだ。

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