東電、鹿島火力発電所内に約80万kWのガスタービン発電増設・パイプラインを伸ばして東京ガスからガス供給

2011/07/30 06:38

ガスタービン[東京電力(9501)]は2011年7月29日、茨城県神栖市の鹿島火力発電所の敷地内に、電力供給力の確保に向けた緊急設置電源として、ガスタービンを新設すると発表した。1基あたり26.8万kWの出力で、3基設置され、合わせて供給力増加分は約80万kWとなる。これに伴い燃料の一部として使われる都市ガスを【東京ガス(9531)】が供給するため、パイプラインが増設される(【発表リリース】)。

↑ 鹿島火力発電所内増設ガスタービン電源設置場所
↑ 鹿島火力発電所内増設ガスタービン電源設置場所

リリースによれば設置されるガスタービンは3基。1300度級ガスタービン発電設備と呼ばれるもので、使用燃料は都市ガス、または軽油。2012年7月に運転が開始できる予定。

燃料となる都市ガスについては、すでに東京ガスが2012年3月開通に向けて高圧ガスパイプライン「千葉-鹿島ライン」を建設中だが、この終点の鹿島ガバナステーションから、鹿島火力発電所への延長(約4キロ)を行う(「鹿島臨海ライン」)ことで供給する。この延長分の開通は2012年6月をめどとしている(【東京ガス側該当リリース】)。

↑ 東京ガスの高圧ガスパイプライン「千葉-鹿島ライン」と、鹿島火力発電所へのガス供給のために延長増設される「鹿島臨海ライン」
↑ 東京ガスの高圧ガスパイプライン「千葉-鹿島ライン」と、鹿島火力発電所へのガス供給のために延長増設される「鹿島臨海ライン」

一部報道によれば今回増設される鹿島火力発電所のガスタービン電源では、将来的に排ガスの余熱を利用した発電も行われる予定で、これが果たせれば出力の増加や発電効率の向上も期待できるとのこと。

今後も他形式と比べて増設が比較的容易な火力発電による電源増設は、各所で行われていくだろう。一方で需要の急増に伴う、各種燃料の価格・ランニングコストの上昇、燃料確保や外貨の海外流出問題など、新たな問題が露呈してくるものと思われる。エネルギーの需給問題には、多種多様な方面でのつながりがあることを留意しておくべきだろう。

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