緊急地震速報の精度向上、震度過大事例28例のうち13例で改善を確認

2011/08/11 06:37

緊急地震速報気象庁は2011年8月10日、【あなたのケータイ、緊急地震速報受信の準備は出来てます?】などで紹介している「緊急地震速報」について、そのソフトウェアを改善して精度向上を目指すと発表した。異なる場所でほぼ同時に発生した地震を一つの地震と見なしてしまい、複数の小規模自身を大規模地震と誤判定してしまう傾向があったが、このロジックに手を加え、状況の改善を図る。同年8月11日以降に今改善は実施される(【発表リリース】)。

↑ 緊急地震速報のメール
↑ 緊急地震速報のメール

「緊急地震速報」そのものの仕組みは【気象庁の解説ページ】にもある通り、「感知した地震を基に発する情報」で、「地震そのものの予知」では無い。現在の規定では「最大震度5弱以上の揺れが予想されたときに、強い揺れが予想される地域に対し地震動により重大な災害が起こるおそれのある」場合、速報が出ることになる。

東日本大地震の本震にあたる2011年3月11日以降に発生した余震などにおいて、精度改善のために同年3月16日に実施した改修では、同時発生の地震を分離できずに適切に発表できなかった事例12回において、そのすべてで適切処理化が果たされた。

一方3月16日以降はその改修でも対応しきれない「小規模の地震が同時に発生することによる誤認識」が発生し、結果として一つひとつの地震が小規模でも「緊急地震速報」が発令されてしまう事例が生じている。そこで今回、緊急地震速報の発表対象としていない小規模の地震を計算の対象から外すことによって、2つの地震を誤って結びつける頻度を減らし、改善を図ることとなった。

この改修で3月16日以降の揺れに関する「緊急地震速報」を精査し直したところ、適切に発表できなかった(ゆれたことには違いないが、「速報」を出すほどの大きさでは無かった)38例中、2つの地震データをひとつの地震と誤認識した28例のうち、13例について改善が図れることが確認された。

もっとも今件の改修でも、依然として「緊急地震速報」が「空振り」に終わる可能性はある。しかし速報が出た以上、結果として震度5弱より小さいものだったとしても、何らかの地震が発生していることに違いは無い。素早く、そして慌てずに、強い揺れから身を守る行動をとる心構えは欠かさないようにしてほしい。

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