生放送も積極実施? 東京都がYouTube内に「東京都チャンネル」を開設

2011/09/14 06:29

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「東京都チャンネル」東京都は2011年9月9日、動画による情報発信を強化する目的で、動画共有サイト「YouTube」内に公式チャンネル【東京都チャンネル】を開設したと発表した。都の公式ウェブサイトの動画ページ「TOKYO MOVIE」の動画の他に、各局が制作する動画を逐次公開していく。また、状況に応じてライブ(生中継)も展開する(【発表リリース】)。


↑ 東京都チャンネル
↑ 東京都チャンネル

インターネット網の普及・高速化だけでなく、パソコンをはじめとした受信端末の高性能化、さらには携帯電話やスマートフォンなどの受信端末の多様化を受けて、インターネットは情報インフラとしてその地位を高めつつある。同時に動画視聴のハードルは下がり、YouTubeのような動画共有サイトの重要性も増している。

官公庁や地方自治体も、コストの漸減や視聴ハードルの低下を受け、そして【「あるある」と放送法と麻生大臣とそのまんま知事と……最近マスコミが変なのか、それとも】などでも触れている「生の情報を必要な人達に正しい意図で伝える」ため、【橋下知事も動画でアピール! 大阪府もYouTube上で動画配信を開始】などのように公式チャンネルを開設するところが増えてきた。今回の東京都による「東京都チャンネル」は、その流れを受けてのもの。

現時点で「東京都チャンネル」に登録が確認されている動画は7本。「東京・あの日・あの時」という資料映像と「東京消防庁の東日本大地震の際の活動ぶりを開設した動画」の2種類。残念ながら一部公的機関・公共団体の動画同様、「埋め込みコード」が無効化されており、ブログなどへの埋め込みは出来なくなっているが、資料映像としては希少価値のあるものに違いは無い。

↑ 東京・あの日・あの時-アーカイブ百景-(昭和40-50年代)
↑ 東京・あの日・あの時-アーカイブ百景-(昭和40-50年代)

昨今では大きめのイベント開催の際に、リアルタイムでインターネット経由でも情景を流し、一体感を体験してもらうと共に情報の公知効果を高める試みが行われている(先日任天堂が実施したプレスカンファレンス「Nintendo 3DS Conference 2011」でもUSTREAMによるライブ中継が行われ、多くの人が食い入るように視聴し、発表のたびに各種掲示板やチャット、ソーシャルメディアがにぎわいを見せた)。今チャンネルでも当初から「ライブ」の項目が用意してあり、多分に生中継のプラットフォームの一形態として、YouTubeの「東京都チャンネル」を使おうとしている感はある。

今後どのような使い方を都がしていくのか、色々と気になるところだ。

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