角川GHD、リクルート子会社のメディアファクトリーを買収・完全子会社化

2011/10/13 06:35

提携【角川グループホールディングス(9477)】は2011年10月12日、リクルートの子会社メディアファクトリーの発行済み株式100%をリクルートから買い取り、完全子会社化することでリクルート側と合意し、株式譲渡契約を締結したと発表した。株式の譲渡実行は同年11月15日に行われる予定。角川GHD側では今回の子会社化について、メディアファクトリーの独自性を活かしつつ、同社と角川グループ全体の事業基盤の拡充・成長に大きく貢献すると判断した上での決定と説明している(【リクルート側発表リリース】【角川側発表リリース】)。

メディアファクトリーは1986年12月にリクルートの書籍出版部門を分離独立する形で設立。当初はリクルート出版と称していたが、後に現社名に変更している。事業としては書籍情報誌「ダ・ヴィンチ」をはじめとした一般書や写真集、などの他、アニメ・漫画系では(漫画やライトノベルなど)出版物そのものの出版に留まらず、DVDなどのアニメ映像、トレーディングカードなどのキャラクタ関連商品、音楽などを合わせた、多方面メディア展開(いわゆる「クロスメディア展開」)に実績を持っている。またポケモンカードゲームなどのポケモン事業でも名を知られている。直近の2011年3月期における売上は189億2600万円。

類似の事業展開を行っている角川GHDとしては、同グループの事業戦略「メディアミックス」「ワンソースマルチユース(1つの素材を元に多方面に展開を行う、リソースの有効活用的な事業展開)」とメディアファクトリーの「クロスメディア展開」が近しいものであると認識。グループ内にメディアファクトリーを取り込むことで「独自性の維持」「グループ企業の切磋琢磨による成長促進」「グループ内交流による新しい価値創造の可能性」「グループ全体におけるスケールメリットの活用」など角川GHDとメディアファクトリー双方にメリットが生じると判断。今回の株式譲渡契約に至ることとなった。

今回の子会社化でメディアファクトリーが有するコンテンツ、特にライトノベルや(主に)それを原作としたアニメ(例えば「僕は友達が少ない」「星を追う子ども」「IS<インフィニット・ストラトス>」「ゼロの使い魔」「シュタインズ・ゲート」)が、そのクロスメディア展開を行う(すでに構築された)システムと共に角川グループ傘下に収まるのは、大いに注目したいところ。独自性が確保された上で、どのような相乗効果が期待できるのか。今後の動向を見守りたい。


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