東海道・山陽新幹線から「300系」車両、2012年春に引退
2011/10/21 06:21



↑ 300系車両の雄姿。【直接リンクはこちら】
300系車両はJR発足後初めてデビューした新幹線車両で、東海道新幹線の従来の最高速度(0系・100系)の時速220キロから時速270キロへ大幅に速度向上し、東京-新大阪間で2時間30分の運転を実現(従来の最速到達時分の「ひかり」から19分短縮)した車両。先頭形状は空気抵抗の低減に効果的な形状で、かつデザイン的にも斬新なものを開発。日本の高速鉄道では初めて交流誘導電動機(VVVF方式)と軽量ボルスタレス台車を採用し、100系と同等の定員数を確保しつつ、約25%の軽量化(1両あたり約60トン→約45トン)を実現。電力回生ブレーキを採用することで大幅な省エネルギー化をも果たしている。
その後500系を経て直系の後継機となる700系・N700系が随時東海道・山陽新幹線内で広く使われるようになり、今回発表されたように来年春には引退することになる。

↑ 東海道・山陽新幹線の車両数の推移
JR東海・西日本の説明によれば、最終走行に合わせた引退イベントなどの実施については、現在検討中とのこと。新しい動きがあれば、改めてお伝えすることにしよう。また、東海道・山陽新幹線を利用してきた人にとっては、多分になじみ深い車両に違いなく、その引退には寂しさを覚える人も少なくあるまい。引退までにはあと半年ほどの時間もあるので、機会があれば別れを惜しみつつ搭乗するのも良いだろう。

スポンサードリンク
関連記事