自動販売機各社や業界団体、冬季節電対策を次々発表

2011/11/01 07:20

自動販売機キリンビバレッジとコカ・コーラシステムは2011年10月31日、それぞれ今冬における節電対策を発表した。また、清涼飲料の自動販売機の業界団体である清涼飲料自販機協議会も同日、冬季の節電対策について協会全体としての取り組みを明らかにしている(【キリンビバレッジ・リリース】【コカ・コーラシステム】【清涼飲料自販機協議会(PDF)】)。

↑ 電力使用制限令は解除されても、自主的な節電対策が継続されている自販機がほとんど
↑ 電力使用制限令は解除されても、自主的な節電対策が継続されている自販機がほとんど

【「自販機はすでに電力ピーク時に9割電力カットの対策済み」日本自動販売機工業会発表】【全国清涼飲料工業会、夏の飲料自販機節電ガイドライン提示・「東電エリアの自販機数は87万台」などのデータも】などにもあるように、昨今の電力事情に鑑み、今夏は各自動販売機で積極的な節電対策が行われたことは記憶に新しい。

今冬は今夏以上に”東日本大地震・震災の「本震」から”時間を経過しているが、電力事情は思わしくない状況が続いており、地域・電力会社管轄によっては夏以上の厳しさが想定される。「本震」の被害が回復していない発電所による供給力不足に加え、原発周りの「無責任政策」による電力供給力のさらなる低減や、秋口の悪天候による水力発電所の被害による所が大きい。先日も四国電力が利用者に対して今冬における「今夏以上の節電への協力」を要請している(【該当リリース】)。

今回発表された2社・1団体の節電に関するリリースの概要は次の通り。いずれも今冬の節電対策が必須という認識をした上で、

●キリンビバレッジ
・屋内自販機の24時間消灯を継続、LED照明搭載以外の屋外自販機の蛍光灯数減少検討
(すでにピークカット機能、学習省エネ機能、ヒートポンプ式自動販売機の導入を促進)

●コカ・コーラシステム
・東北、東京、関西、九州電力エリアで2011年12月中旬-2012年3月までを目途に、設置先の顧客の了解のもと、電力需要が高まる時間帯で冷却のためのコンプレッサー機能を停止
・屋内自販機の24時間消灯を継続、LED照明搭載以外の屋外自販機の蛍光灯数減少検討
・2012年度からの缶PET自販機はすべて製品ディスプレイ部分の照明にLEDを導入
(すでにヒートポンプを約15万台で導入、「ecoる/ソーラー」「ルーフ緑化」自販機など節電対策済みの自販機導入を促進)

●清涼飲料自販機協議会
・冬季の電力需要高まる時間帯における節電対策を実施。
・屋内自販機の24時間消灯継続、LED照明搭載以外の屋外自販機の蛍光灯数減少検討

などを発表している。

冬場の電力事情は夏場と異なり、曜日はともかく一日の時間帯における需要ピークタイムが拡散化する傾向にある。企業の電力需要が増す営業時間帯に変わりはないものの、住宅施設での暖房需要は夏場の冷房時間帯よりも長い。そして夏は企業・住宅共に昼が増加するが、冬は企業が昼・住宅は昼-夜、特に寒さが増す夜に暖房が使われ得るからだ。

↑ 少々旧めだが、2002年における東電管轄の需要イメージ。
↑ 少々旧めだが、2002年における東電管轄の需要イメージ。全体量では夏場の方が多いが、夏場は昼間がピークなのに対し、冬場は「企業利用」「住宅利用」が重なり得る16-20時にピークとなる可能性が高まる。【東京電力内資料(PDF)から抜粋】

今後各電力会社から具体的な試算が出され、それに伴い電力需給に対する要請が公知されることはまず間違いない。そして四国電力の事例にもあるように、今夏以上の厳しさが想定され得る。特に寒冷地域においては、今回の自販機メーカー・業界に留まらず、あらゆる方面での対策が必要となるだろう。


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