セブン-イレブン、栃木県で初の買い物弱者対策・移動販売「セブンあんしんお届け便」の運用開始
2011/11/04 06:55



↑ 「セブンあんしんお届け便」(車両本体)(再録)
少子高齢化や人口減少の進展、ならびに生鮮食料品販売店などの小売店舗をはじめさまざまな拠点数の減少といった社会環境の変化を背景に、住んでいる地域で日常の買物をする上で、不便・困難を感じる人、いわゆる「買い物弱者(買物困難者、買物難民)」が増加している。このような日々の買物に難儀している人への支援は高齢化社会において、重要かつ解決優先順位の高い課題。
セブン-イレブン側ではこの「買い物弱者」問題を、地域を支える小売事業者の立場から重要視。買物や食生活をサポートする点で、同社が果たすべき役割は大きいと認識し、一連の「移動販売専用の車両」の新規開発に至り、現在実証実験も兼ねた小規模運営を各所で実施している。
今回展開される栃木県大田原市(セブン-イレブン湯津上蛭田店)での「セブンあんしんお届け便」では即食性の高いおにぎりやお弁当、パンや飲料などを中心に、日常生活において使用頻度の高い生活必需品に絞り込んだ商品約150アイテムを移動販売車へ搭載。大田原市周辺の集落センターや事業所、住宅などへの巡回販売を展開していく(1日10か所前後を巡回するとのこと。月-金曜日)。元々湯津上蛭田店では2004年頃から独自に「御用聞き」サービスを積極的に導入してきた店舗で、今回の「セブンあんしんお届け便」導入はそのサービスの延長上にあるものとみなすこともできる。


↑ 店舗内の内装。冷凍庫やチルドケースもある
今回の発表によると、5月の茨城県を皮切りに、すでに7月に熊本県・宮城県、8月に広島県・熊本県、10月には宮城県の各店舗で移動販売を開始しており、今回の栃木県大田原市で7か所目となる。今後も地域によって異なる状況下でどのような運営をしていくのがベターなのか、共通部分と各パターンでの最適化を模索しながら、大規模展開に備えた経験取得を続けるに違いない。

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