ドコモ、同時通訳が可能なサービス「通訳電話サービス」の実証実験開始

2011/11/05 05:53

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通訳電話サービス【NTTドコモ(9437)】は2011年11月4日、異なる言語での会話を可能にする「通訳電話サービス」について、同年11月9日から協力企業・団体を対象に試験サービスの提供を開始すると発表した。個人を対象にした試験サービスのモニタ公募も11月4日から実施する(【発表リリース】)。



↑ 今件通訳電話サービスの発表会の様子を伝える公式報道映像。
↑ 今件通訳電話サービスの発表会の様子を伝える公式報道映像。【直接リンクはこちら】

今回発表された「通訳電話サービス」では、音声認識、翻訳、音声合成などの処理をドコモのネットワーク上で実施することで、携帯電話端末の処理能力に依存せず、スピーディーな通訳サービスが可能になる。携帯電話で日本語を話すとその内容がドコモのネットワーク上で外国語に翻訳され相手に伝わり、相手が外国語で話すとその内容が同様に日本語に翻訳される。

サービスの使い方としては、本来の電話の使い道同様に通話を行う際に翻訳機を介するような使い方「遠隔利用型」と、目の前に居る相手との対話用に携帯型翻訳機を使うような「対面利用型」の2通りがある。

●遠隔利用型
発話した音声を認識、翻訳して通話相手に翻訳した音声と文字を伝えることができる。

↑ 遠隔利用型利用イメージ
↑ 遠隔利用型利用イメージ

●対面利用型
端末1台で、発話した音声を認識、翻訳して翻訳された音声と文字を確認することができる。1人で辞書代わりに利用したり、店舗のインフォメーションでのお客様応対などで利用可能。

↑ 対面利用型利用イメージ
↑ 対面利用型利用イメージ

協力企業・団体を対象にした試験サービスは2011年11月9日-2012年3月31日(公募無し)、一般個人向けは2011年11月下旬-2012年3月31日まで。いずれも現時点では日本語と英語、日本語と韓国語のやりとり(対面利用型のみ)が対象。今後対面利用型については日本語と中国語のやり取りも提供予定。一般個人向けは[通訳電話サービス紹介サイト]から公募に参加できる(FOMAサービスを契約の人(データ専用プランを除く)のみが対象で、約400人。利用料金は無料)。なおスマートフォン(AndroidOS2.2以上のみ)以外でも利用はできるが、その場合は「遠隔利用型」のみとなる。

NTTドコモ側では今回の実証実験を経て改善を図り、本格サービス提供に向けた技術開発に活かしたい考え。スマートフォンの普及と共に翻訳系のサービス・アプリも多数登場し、言語間のハードルは次第に下げられつつある。この類のサービスで問題となるのは「精度」と「スピード」だが、今回発表されたサービスを伝える映像を見る限り、シンプルな会話ではっきりとした発音なら、それなりに高性能を発揮するようだ。

今後どこまで精度を高められるのか、汎用性・柔軟性を高められるのか。注意深く見守りたいところだ。


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