国民生活センター、携帯ゲーム機のネットアクセスでの子供のトラブルに警鐘
2011/11/25 07:00


【インターネット利用時の端末の種類をグラフ化してみる(2010年分反映版)】にもある通り、2010年の時点でゲーム機やテレビなどからインターネットにアクセスした経験がある人は700万人を超えている。

↑ インターネットアクセスの際の、単純な3区分における端末種類(個人・2010年末)(万人)(再録、他項目との重複分もカウント)
今回の公知では、当事者が12歳の事例が紹介されている。
中学1年生の息子が、家族の不在時に携帯ゲーム機でインターネットの動画サイトを検索していた。その際アダルトサイトを見つけ、問われるままに年齢などをクリックしていったところ、突然登録になり6万円の請求画面が出た。驚いて画面に表示されていた相手先に電話すると「3日以内に支払わないと利息がどんどん増える」と怖い声で言われたらしい。息子は「ためてきたお年玉で払おうか」などと、食事ものどを通らないくらい悩んでいる。支払わなければならないのか。
この類のサイトにはよく見受けられる「●クリック詐欺」の典型的なパターンだが、当事者がそのような詐称行為があることを教わっていない無垢な状態であること、加えてインターネットそのものにもあまり経験が無いことから、つい誘導され、信じ込んでしまう。このような話は同様の状況に置かれる、インターネット歴の浅い高齢者にも多い。

また同時に、今件のような事例が発生した場合、業者に連絡したりお金を支払うことはせず、最寄りの自治体の消費生活センターに連絡を入れるよう促している。
今件は携帯ゲーム機経由のインターネットアクセスによるトラブル事例とその注意喚起だが、今後携帯ゲーム機の高性能化により、同じような状況の発生可能性は高まると考えられる。それと共に携帯電話、とりわけスマートフォンの普及率上昇に伴う子供への浸透で、似たような話が起きることは容易に想像できる。
「知らないこと」への恐れは子供でも大人でも等しく存在する。大人が常識だと思っていても、子供は自ら学び、あるいは教わらない限り、知ることは出来ない。そして「無知から来る恐れ」は容易に口上に乗せられ、痛い目に会う結果をみちびいてしまう。センター側も促している通り、保護者側も正しい知識を身につけた上で、子供に啓蒙し、話し合いをしていくことが求められよう。

スポンサードリンク
関連記事