急増するスマートフォンのトラブル、国民生活センターが注意喚起

2011/12/03 19:30

スマートフォンのトラブル国民生活センターは2011年12月1日、スマートフォンに関する相談件数が急増しているとして、注意喚起・情報提供を行った。スマートフォンの普及が急速に進む一方、その特性についての情報が十分に行きわたっておらず、従来の携帯電話の延長線上で使用した結果によるものが多い。同センター側では「広告イメージだけにとらわれないように」「アプリケーションはむやみにダウンロードしないこと」などのアドバイスを行っている(【発表リリース】)。

全国の消費生活センターに寄せられた、携帯電話全体及びそのうちスマートフォンに関する相談件数は、2011年度においては2011年4月1日-10月31日までの時点でそれぞれ8768件・1789件。昨年2010年度は1年間フルでも1万6917件・1475件であったのと比較すると、いかにスマートフォンの相談案件が増加しているかが分かる。

↑ 携帯電話全体に関する相談件数と、そのうちスマートフォンに関する相談件数(2011年度は10月31日分まで)
↑ 携帯電話全体に関する相談件数と、そのうちスマートフォンに関する相談件数(2011年度は10月31日分まで)

元々スマートフォンは若年層の利用者層が多いことからか、相談者の世代階層も、一般の携帯電話よりも若年層にかたより気味。

↑ 契約当事者の世代
↑ 契約当事者の世代

主な相談要件としては「契約・解約」に関するものがトップだが、スマートフォンでは一般携帯電話と比べて「品質・機能・役務(サービス・機能)品質」さらには「接客対応」の点で相談内容割合が多い、言い換えればトラブルが多いことが分かる。

↑ 相談内容別割合(2011年度、スマートフォンに関する相談で多い順)(複数回答)
↑ 相談内容別割合(2011年度、スマートフォンに関する相談で多い順)(複数回答)

特に携帯電話との違いが見られる品質関連では、パソコンに関する相談内容と似通った部分(「早期故障」「機能故障」「作動不良」)がある一方、「故障頻発」(修理に出しても不具合が続く)の割合がスマートフォンには多いことが確認されている。

リリースでは大きく4つの相談が多数寄せられているとし、いくつかの事例を挙げている。

●修理に出しても不具合が続く
・修理に出して基盤を交換してもらったが同じトラブルが続く。解約したい。
・電波状態が悪く修理を依頼。代替機は正常動作。修理から戻ってきた端末は再び悪い。再度修理したが結果は同じ。自分の環境が不明なためこれ以上は分からないと言われたが、情報を提供すると申し出たものの「必要無い」と返される。
・動画サイト閲覧中に電源が落ちる。交換機も同様。「使い方の問題なのでもう対応できない」と言われる。解約したいが高額な解約料がとられる。
・不具合範囲はOSの問題だからと弾かれる。OS側に問い合わせたが一か月経っても返事無し。

●すぐに電池が無くなる
・パンフレットの記述とは違い過ぎる電池消費。苦情を告げると「スマートフォンはこういう物だ」と返される。

●メールやインターネットをあまり利用していないのに、パケット料金が上限額に
・ショップに勧められて携帯電話をスマートフォンに代えた。今後の支払い額もほとんど変わらないことを何度も確認したが、支払い額は3000円から9000円に跳ね上がった。確認すると「スマートフォンはインターネットをしなくて
もソフトの更新をしているのでパケット料金は上限額(約6000円)になるんです」と言われた。
・海外旅行に持参したところ、料金が跳ね上がった。海外にいた際に自動更新され、その時に料金が加算されたらしい。そのような説明は無かった。

●通信制限があり動画が見られない
・ドラマを見たくて契約したのに、通信速度制限がかかり閲覧できない。

これらの動向を踏まえ、センター側では消費者に対して次のアドバイスを行っている。

●テレビコマーシャルなどの広告のイメージだけで判断せず、機能の特徴を十分ふまえて自分の利用目的にあった商品選択をしてほしい
「通話を中心に利用し、パケット料金を低額に抑えたい人や、パソコンがあまり得意ではない人は、はやりだからというだけで契約せず、スマートフォンが自分に合っているかどうかをよく検討する必要がある」

●不具合がおきた場合には、どのようなときに症状がおこったのかを確認しておく

●アプリケーションソフトの内容をよく理解しないまま、むやみにダウンロードしない

●海外に持っていく場合には、必ず日本国内で事前に設定方法や課金の方法を確認しておくこと

携帯電話とパソコンの良い所取りな感のあるスマートフォンだが、それは同時に両者のリスクをも抱えることになる。さらには上記の海外持参での料金事例のように、一般の携帯電話ではほとんど想定し得なかった事象も容易に生じ得る。

各メーカーともスマートフォンのセールスに熱心なため、機種変換や新規購入の際に、販売店でも猛烈にプッシュしてくることは容易に想像ができる。しかし使うのは販売店の人ではなく自分自身。自分の理解度を見極めた上で、そしてセンターのアドバイスにもあるように「自分の利用目的にあった商品選択」を心がけてほしいものだ。

スポンサードリンク


コメント(Facebook)


▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー