「ぴあ」の映画情報コーナー、無料電子書籍として配信開始

2011/12/17 06:53

ぴあプラス 映画ぴあ株式会社は2011年12月14日、先に【雑誌の首都圏版「ぴあ」7月21日発売号で休刊・39年の歴史に幕】などでお伝えしたように、同年7月に休刊した情報誌「ぴあ」の映画欄について、無料の電子書籍ぴあ「+〈plus〉」として12月16日から配信する(した)と発表した。これまで雑誌媒体として提供してきた情報を、インターネット上で活用できるようにしたもの。最新のHTML5形式を採用しており、多くの端末で購読できる(【発表リリース】【該当ページ】)。

↑ 「ぴあ」の映画欄
↑ 「ぴあ」の映画欄

「ぴあ」は1972年7月創刊のエンタメ情報誌。映画・演劇・音楽・美術・スポーツなどのイベント開催スケジュールやチケット発売情報を提供してきた。特に 1980年代から90年代は若年層のエンタメ文化を支える重要な役割を果たし、その時期に最大発行部数(53万部台)を記録していた。

しかしインターネットをはじめとした各種デジタル情報ツールの普及により、同誌の存在意義も薄れるものとなり、紙面刷新や発行間隔の変更を行うと共に、ウェブサイトとの連携を強化。ところが時代の流れにはさからえず発行部数は漸減し、日本雑誌協会のデータによれば、2011年4-6月時点で首都圏版の印刷証明付き発行部数は約5万部にまで減少していた。そして前述の通り、7月21日発売号で首都圏版が休刊し、紙媒体版の「ぴあ」はすべて休刊することになった。

今回配信を開始した「ぴあ」の「映画欄」は、これまで雑誌媒体として提供してきたサービスをネット上にて活用できるようにしたもの。速報性・機能性に優れたウェブ媒体において、紙媒体の特徴である一覧性を取り込むこと(全体を網羅的に俯瞰(ふかん)してページめくりが可能)で、エンタテインメントファンのニーズに応じる形での情報配信となる。

内容としては一覧性の高いカレンダー形式の映画館上映スケジュール情報(全国3版:東京、大阪、名古屋)をメインに、DVD&ブルーレイ、テレビ放映、VOD(ビデオ・オン・デマンド)情報までを網羅。"今週見られる映画情報のみ"に絞って毎週更新することにより、ユーザーの「必要な情報だけを、迷わず効率よく探したい」というニーズに応えていく。また配信当日も情報の反映が可能なため、情報誌時代の「ぴあ」と比べ、よりリアルタイム性と網羅性の高い情報が展開され得る。

その他にも、情報誌「ぴあ」にて1998年より掲載してきた「ぴあ満足度ランキング」、映画ライターによるレビュー、"アナログ時代のツイッター"とも言われる読者投稿欄「はみだしYOUとPIA」など、情報誌「ぴあ」で人気の高かった各種企画も同時に配信されていく。

今サービスでは冒頭に有る通りHTML5形式を採用、クラウドサービス「Windows Azure^(TM) Platform」を活用して大量のアクセスに対応、映画専門サイト【ぴあ映画生活】や各種ソーシャルメディア(Facebook、ツイッター、Google+)とも連携し、多方面への情報展開を模索する。

ぴあ側では今回の展開で「成熟化するデジタルネットワーク社会に相応しい情報・サービスを提供するとともに、ぴあにしかできない"エンタテインメントへの気付き"を映画ファン、並びにエンタテインメントファンにお届け」していくと説明している。

雑誌同様、あるいはそれ以上の情報提供がデジタルメディア経由で展開されるのはありがたい話(今件のように機動力の高いスマートフォンなどでも閲覧できるのは頼もしい)。今後はいかに便宜性を高め、周辺業界を取り込み、そしてビジネスモデルを確立していくかがポイントとなるだろう。またリリース中では「第一弾となる『映画』領域では」とあり、今後他領域で同様の仕組みを用いた情報配信もあり得よう。

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