エステーやフマキラー、NSファーファと提携…開発、物流、営業などの面で協力
2012/01/20 06:25


エステーは消臭芳香剤・防虫剤・手袋・除湿剤など、フマキラーは殺虫剤・家庭用品・園芸用品・業務用品などの分野を得意分野としている。一方NSファーファは石けん・合成洗剤・柔軟剤などで強みを持つ。この3社の事業領域がお互いに補完関係にあることから、今後の事業活動に関してノウハウ及び人的資源を相互に補完し、協力することで、事業の発展、収益性の強化及び顧客満足度の向上が期待でき、さらには3社の企業価値及び株主共同利益の更なる向上・発展が望めると判断。今回の資本業務提携を実施する運びとなった。
資本提携面ではNSファーファが第三社割当増資を実施し、エステーに対し約3億3800万円(25%)・フマキラーに対し約6700万円分(5%)の株式を割り当てる。すでにフマキラーはエステー株式43万株(1.9%)、フマキラーはエステー株式843万株(25.5%)を保有し、資本提携関係にある。NSファーファはエステー・フマキラー両社の株式を保有するわけではないが、今回の資本提携で三社の資本的なつながりが出来る次第。またこれに伴い、エステーは取締役1名、フマキラーは監査役1名をNSファーファに派遣する。
業務提携の面では、開発(商品の共同開発など)・営業(販売チャネルの相互活用など)・調達(生産設備の相互利用、資材の共通化など)・物流(物流インフラの共同利用など)の面で業務提携に取り組んでいくとしているが、具体的な内容や推進方法は今後協議をした上で決定するとのこと。
今回の提携で、3社がNSファーファのテレビCM通り、そして参加社数通り「3倍がんばり」、それに応じた成果を上げることができるのか、気になるところだ。

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