東京都、インフルエンザの流行警報発令

2012/02/03 06:55

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インフルエンザウイルス東京都は2012年2月2日、都内の医療機関からの患者報告数が一定基準に達したため、東京都内におけるインフルエンザの流行警報を宣言した。今シーズンでこれまでに小学校452校、中学校125校などから臨時休業(学級閉鎖など)が報告されている。都側では「手洗いを徹底し人混みを避けるなど、予防を心がけてください」と十分な注意をするよう、呼びかけている(【発表リリース】)。


↑ 都内におけるインフルエンザ患者報告数(2012年第4週までの過去5シーズン)
↑ 都内におけるインフルエンザ患者報告数(2012年第4週までの過去5シーズン)

↑ インフルエンザ様疾患による集団感染事例の報告数(集団事例報告数(施設別)及び定点報告数)
↑ インフルエンザ様疾患による集団感染事例の報告数(集団事例報告数(施設別)及び定点報告数)

先に【東京都でインフルエンザ流行開始宣言】でお伝えしている通り、東京都では2012年1月19日に、都内インフルエンザ定点医療機関からの患者報告数が、流行開始の目安となる「1医療機関あたり1.0人」を超えたため、インフルエンザの流行開始を宣言している。今回はさらに、「東京都全体の30%を超えた」管轄内人口を有する定点観測対象の保健所で「1医療機関あたり30.0人」を超えたため、流行警報の発令となった(直近で14/31保健所、人口比では61.8%)。

今後「10.0人以下」となるまで警報状態が継続する。なお今期東京都内で流行しているのは、現時点ではAH3(A香港型)が主流で、9割を占めているとのこと。

↑ 都内学校などにおけるインフルエンザ様疾患による臨時休業報告
↑ 都内学校などにおけるインフルエンザ様疾患による臨時休業報告

東京都側では個人の予防対策、さらには「せきエチケットによる感染拡大防止」について、具体的に次のような項目を挙げ、注意を促している。

●個人でできる予防対策
・こまめな手洗いを心がけましょう。
・室内の適度な加湿(概ね相対湿度40%以上)・換気を行いましょう。
・規則正しい生活を送り、休養を十分に取りましょう。
・バランスのとれた食事と適切な水分の補給に気をつけましょう。
・必要な時以外は人混みを避けましょう。
・ワクチン接種について、かかりつけ医等と相談しましょう。
・自分の体調の変化に気を配りましょう。特に、高齢者の方、基礎疾患を有する方などは、体調不良(発熱など)時にスムーズに連絡・相談ができるよう、かかりつけ医等と事前に相談しておきましょう。

●咳エチケットによる感染拡大防止
・せき・くしゃみの症状がある時はマスクをしましょう。
・せき・くしゃみをする時は口と鼻をティッシュでおおいましょう。
・せき・くしゃみをする時は周りの人から顔をそらしましょう。

今しばらくは寒さが厳しい時期が続き、体調も崩しやすい。個人でも「備え」の手立てはいくらでも打つことはできる。完全に防ぐことは無理でも、リスクを減らすことは不可能ではない。一人ひとりが留意をし、自分自身、そして周辺の人のためにも最善を尽くしてほしいものだ。

そしてもちろん、東京都以外の人も同様の注意が必要である事は、いうまでもない。

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