貴金属純度表示の「ホールマーク」、最高品位が「1000」から「999」に変更

2012/02/07 05:30

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ホールマーク造幣局は2012年2月6日、貴金属の品位・純度を示す品位証明印「ホールマーク」について、その表示を同年4月から一部変更すると発表した。白金(プラチナ)・金・銀・白金や金を接合した製品に使われる最高品位を表す表示「1000」を「999」に変更する。国際標準規格や日本工業規格に従う表示方式に合わせるため。貴金属の品位そのものはこれまでと変わらない(発表リリース)。


↑ 品位は同じで表示が変わる
↑ 品位は同じで表示が変わる

↑ 記号の変更前後の比較表
↑ 記号の変更前後の比較表

以前【銀製指輪に「プラチナ」のニセ刻印、造幣局が注意を呼び掛け】でも紹介したが、「ホールマーク」とは検定マークとのことで、業者から依頼があった場合に造幣局側が品質試験を行い、基準をクリアしたものに対して証明記号を打刻し、品質を保証するもの。品質の保証と取引の安定、消費者保護に貢献している。左から「日本の造幣局証明であることを示す日本の国旗」「1000分立での純度数字」(「純白金か白金合金の場合はPtの囲い文字(金製品や銀製品の場合は無し)」)を意味している。

今回変更が行われるのは、貴金属合金の純度を定める国際標準規格(ISO 9202)及び日本工業規格(JIS H6309)に準じた方式にすることで、貴金属製品の国際取引での信頼性向上と消費者により分かりやすくするため。最高品質を意味する「1000」が「999」(99.9%以上の純度を意味する)に変更されるほか、917が916に、417が416に変更となる。品位(純度)そのものは変わらない。

この変更に伴う詐称なども十分想定できる。特に「品位(純度)に変わりは無い」という点に注意してほしい。

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