ユニクロ旗艦店の銀座店で大規模デジタルサイネージシステムをNECが納入

2012/03/16 06:40

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ユニクロ銀座店のデジタルサイネージNECは2012年3月15日、ファーストリテイリングが展開するユニクロの旗艦店「ユニクロ銀座店」にデジタルサイネージシステムを納入、このシステムが同年3月16日の店舗オープンに合わせて稼働を開始すると発表した。46インチ液晶ディスプレイを組み合わせた大型ディスプレイをはじめ、200パネルを超えるデジタルサイネージ、そしてそれらを統括するコンテンツ配信システムを納入する(【発表リリース】)。


↑ 導入されるデジタルサイネージ
↑ 導入されるデジタルサイネージ

↑ ユニクロ銀座店オープンを伝える、報道映像(公式)。終了直前の店内全景部分でデジタルサイネージが確認できる。
↑ ユニクロ銀座店オープンを伝える、報道映像(公式)。動画終了直前の店内全景部分でデジタルサイネージが確認できる。動画配信は終了しておりましたので、サムネイルのみでご確認ください。

今回NECがユニクロ銀座店に納入するのは、ウルトラナローベゼル(複数の映像機器を極力つなぎ目部分(べゼル幅)を少なくして組合せ、一つの大きな映像機器として運用する仕組み。元々は「非常に小さなべゼル」を意味する)を採用した46インチ液晶ディスプレイ縦4面のマルチ構成による大型ディスプレイをはじめ、200パネルを超えるデジタルサイネージと、コンテンツ配信システム。デジタルサイネージは、店舗部分の1階-12階の各階に設置され、「従来の静止画ポスターに代わり」、商品やモデルの映像などユニクロの店内広告を表示する。

また今回、大型ディスプレイに加え、フロアの空間に数十本の柱状のLEDをカーテンのように配置した面にコンテンツを配信するなど、新たなサイネージも提供している。これらのサイネージにより、多彩な店舗内空間の演出とコスト削減に貢献していくことになる。

これらのデジタルサイネージと、デジタルサイネージに配信されるコンテンツは、NECのコンテンツ配信システムにより、プライベートクラウド環境で提供され、国内のユニクロのデータセンターで管理される。このプライベートクラウド環境によるデジタルサイネージシステムの運用もNECが担当することになる。

今回のシステムでは、NECとミラクル・リナックスが共同開発したLinuxベースのセットトップボックスを採用し、マルチディスプレイ構成において、ディスプレイ間でコンテンツの同期を実現しながら、動きのある複雑なコンテンツをスムーズに表示していくことになる。つまり一つ一つのサイネージがばらばらに動くのでは無く、まるで一つの生き物のように連動した動きを見せることも可能となる。

「ユニクロ銀座店」は同社では世界最大規模、コンセプト的には「ユニクロのショーケース」としての立ち位置を持つ。保育士がサポートする子供向け商品のコーナーや6か国語に対応可能な外国人スタッフ(コンシェルジュ)を約100人常駐させるなど、「世界に向けた」ユニクロの窓口となる。その「拠点」における大規模なデジタルサイネージの展開が、どのような内容でアピールされていくのか、そしていかなる評価を受けるのか。色々と気になるところではある。


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