ミクシィ、DeNAと共同でソーシャルなネット通販モール「mixiモール」をスタート

2012/03/22 06:50

mixiモール【ミクシィ(2121)】は2012年3月21日、【ディー・エヌ・エー(DeNA)(2432)】と共同で同日から、ミクシィが運営するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)【mixi】内において、ソーシャルコマースサービスmixiモールの運営を開始すると発表した。各商品ページに設置されているソーシャルボタンなどを使い、商品購入と情報共有を通じ、コミュニケーションと消費の活性化を図る試み。ミクシィ側ではこの行動を「共感消費」と命名している(【発表リリース】)。

↑ mixiモールトップページ
↑ mixiモールトップページ

↑ 「共感消費」の考え方
↑ 「共感消費」の考え方

「mixiモール」は、ミクシィとDeNAが共同で提供・運営する「モール型の」ソーシャルコマースサービス。現時点ではローソンHMVエンタテイメントやサンリオ、セシルマクビー(ジャパンイマジネーション)、ヴィレッジヴァンガード(Village Vanguard Webbed)、ASBee(ジーフット)、上新電機をはじめとしたさまざまなジャンルの約1500店舗が参加しており、約350万品の商品が「mixiモール」で提供されている。対応機種はパソコン、そしてスマートフォン、一般携帯(フィーチャーフォン)。

各商品には「きになる!」ボタンと「もってる!」ボタンが設置されており、ユーザーは、このボタンを利用することで、『mixi』で係り合いのある仲の良い友人に商品を薦めたり、『mixi』内で商品を実際に購入することが可能になる(設定で情報を共有しないことも可能)。また、商品に関する友人のコメントや他のユーザーのコメントを見ることができるため、商品の情報を得るだけでなく、「モノ」を起点とした新たなコミュニケーションを楽しむこともできるとのこと。

↑ 各商品に設置されている「もってる!」「きになる!」
↑ 各商品に設置されている「もってる!」「きになる!」

商品に配されるボタン「きになる!」「もってる!」についてミクシィ側では

「もってる!」……既存のソーシャルメディアにある類似ボタン「Like」「いいね」などのような完全肯定的感情表現ではなく、「気になる」という守備範囲の広い表現を用いることで、多彩な感情をカバー。

「もってる!」……「レビュー」という高いハードルでは無く、購入後に表現する簡易な感情表現の発信としての機能。

などと説明。双方とも「気軽に意思表示」を目的とした機能であることをアピールしている。これらのボタンを押したりコメントをすることで、その行動がmixi内の友人に共有され、新たな消費活動(共感消費)の創生を想定。今後もさらなる「共感消費」を生み出す仕掛けを「利用者の利用動向を考慮しながら」提供していくとしている。

以前【mixiの現状をグラフ化してみる(2011年12月末時点)】でも言及したが、mixiでは実態会員数の横ばい化(会員規模の成長鈍化)と利用端末のスマートフォンへのシフト化により、従来の広告収益モデルでの成長維持が難しい状態にある。そこで新たな重点施策の一つとして「既存利用者にこれまで以上にmixiを活用して、さらなる消費をしてもらう(課金ユーザーの増加や現実物品の購入の促進)」を挙げており、その具体的布石が今回の「mixiモール」サービスの提供開始と考えられる。

↑ 2月の2011年度第3四半期(2011年10月-12月)決算短信で「mixiモール」のコンセプトは発表されていた
↑ 2月の2011年度第3四半期(2011年10月-12月)決算短信で「mixiモール」のコンセプトは発表されていた

「mixiモール」ではmixiそのものにショッピングモールを内包しているため、mixiの強み「コミュニケーション」とミクシィ側が積極活用して欲しい「コマース」をほぼ一体化できる。そのため相互作用による効果も大きく、多彩な仕組みも創りだすことが可能となる(「もってる!」などの商品上の意思表示と、mixi内での友達との意思表示情報の共有が一例)。

インターネット内のコマース事業としては先行しているアマゾンジャパンや楽天市場でも、商品購入者や検討者におけるコミュニケーションの場を設け、商品の情報共有を介してさらなる消費の創生を模索する仕組みが用意されている。半ば「モールを中心としたコミュニティ」が構築されているわけだが、今回の「mixiモール」は(mixiに内包されているため)「コミュニティ」から派生した「コミュニティを中心としたモール」となりうる可能性を秘めている。

スタートしたばかりということもあり、機能内部には試行錯誤の雰囲気も多分にある。また、商品に直接関係のあるコミュニティサービスの運用は、商品消費の活性化を生み出すと共に、大きなリスクもはらみ得るため、運営側の小さからぬリソースの注入が欠かせない。これらの点も合わせ、今後どのような方向へかじ取りをしていくのか、そしてmixiそのものの成長にどのような貢献をしていくのか。色々と気になるところだ。


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