グリー、RMT専門事業者へ出品停止・掲載削除を申し入れ

2012/03/31 06:30

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ストップ【グリー(3632)】は2012年3月30日、同社が運営しているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の【GREE】の利用規約で禁止しているリアル・マネー・トレード(Real Money Trade、RMT。現金及びそれに類するもので、ゲーム上のデータを売買、あるいは売買を公知する行為)に関連する行為の是正を目指し、RMT専門事業者などに対し、出品の停止と削除を書面などで要請したことを明らかにした。同社は【GREEが未成年者・RMT対策強化】などにもある通り、昨今RMT対策の強化に乗り出しており、今件もその一環と考えられる(【発表リリース】)。


かねてより「GREE」では、利用規約においてRMT関連行為を明示的に禁止しており、当該行為が発見された場合には、RMT専門事業者などに対する削除の要請などを含め、可能な限り適切な措置を実施してきた。さらに2012年3月12日には、「GREE」におけるソーシャルゲームに関するサービス向上、適正利用の促進のため、社長直轄の「利用環境向上委員会」を設置している。

この委員会において検討などを進めた結果、RMT関連行為の禁止をさらに徹底するため、「GREE」外でRMT関連行為を行うためのサイトを運営しているRMT専門事業者などに対して、改めて出品の停止と削除を強く申し入れることとし、グリーは同年3月29日に、合計17事業者に対して、「GREE」を通じて提供されているゲーム上のキャラクター、アイテム、カード、ゲーム内仮想通貨などの一切の販売を停止するとともに、関連するデータを当該サイト上及びサーバーから完全に削除するよう、書面などで要求した。また同社は今後も随時、可及的速やかに「必要かつ適切な施策を実施」していくと言及している。

リリース中には「等(など)」という表現が多用されており、グリーは実際にはさまざまな事例に対し多種多様な方法で、意志疎通を行ったものと考えられる。また対象となる事業者の詳細、送付した書面の具体的内容については一切明らかにされていない。

昨今ソーシャルメディア事業者各社、特にグリーが矢継ぎ早にRMT対策を打ち出しているのは、かねてから対応策を打っていたことに加え、先日【グリー、「探検ドリランド」の不正行為を受けSNS「GREE」上の禁止行為への監視強化を発表】で伝えた「探検ドリランド」周りの影響が小さくない。また年度末に合わせ、今後新年度で新規加入する未成年者への対応策という観点もある。

今回のグリー側の行動で、どこまでRMT業者そして業界が対応するか、グリー以外のソーシャルメディア・ゲーム事業者がいかなる動きを見せるのか。気になるところではある。


■関連記事:
【グリーやミクシィなど6事業社によるソーシャルゲームの利用環境向上を目的とした連絡協議会設置】

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