カナダで1セント硬貨廃止へ・現金取引は5セント区切りを奨励

2012/04/01 12:10

カナダ1セント硬貨カナダ造幣局は2012年3月29日、2012年度の経済行動計画を発表し、その中で同国の貨幣システムから最小取引単位通貨の1セント硬貨(Penny)を除外することを発表した。同硬貨は今後も法定通貨として価値を維持し、利用する事が可能だが、2012年秋以降同造幣局側では新規発行は行わないとしている。また市民に対し、今後は非現金決済取引か、現時点では2番目に小さい取引単位通貨の5セントを活用するよう勧めている(【発表リリース「Economic Action Plan 2012 Announces Elimination of the Penny」、英語】)。

↑ カナダ1セント硬貨
↑ カナダ1セント硬貨

リリースによれば現在カナダの1セント硬貨は、原材料や製造、さらには流通コストの上昇で、1枚の生産のために1.6セントの費用が生じている。またカナダでは(日本同様に)最小単位通過の1セント硬貨は自動販売機では使えず、支払の利用枚数上限も25枚までに定められていること、さらにインフレの進行から、需要の逓減が進んでいた。

造幣局側では今後市民に対し、手持ちの1セント硬貨を金融機関に預けるなり、慈善団体への寄付に使うなどし、手元に残さないよう勧めている。今件に関しては詳細なガイドライン【Eliminating the Penny】も呈しており、それによると「カナダ、オーストラリア、ノルウェー、スイス、イギリスなどの前例に習って」とした上で、

・1セント硬貨を新規に発行しないが、現状のものは無期限で利用できる。
・1セント硬貨が使えない現金取引は、公正な手立てで5セント刻みに換算する(売上税の計算後)。
・非現金決済ではこれまで通り1セント単位の取引を継続する。
・各金融機関では1セント硬貨の両替(引き取り、他の硬貨との両替。場合によっては1セント硬貨での支払いも)を継続する。
・先行事例として似たような政策を実施した他国では、最小通貨単位硬貨の利用縮小でもインフレは起きなかった。

↑ 切り上げと切り下げ事例。5セント単位での現金支払いなので、1.01ドル・1.02ドルは1.00ドル、1.03ドル・1.04ドルは1.05ドルになる
↑ 切り上げと切り下げ事例。5セント単位での現金支払いなので、1.01ドル・1.02ドルは1.00ドル、1.03ドル・1.04ドルは1.05ドルになる

↑ お買い物事例
↑ お買い物事例

などとしている。

【流通用一円・五円・五十円硬貨、製造されず・百円玉は増加】でも伝えているように、日本でも在庫に余裕があること、需要の低下、コスト高などを理由に、2011年においては一円・五円・五十円の流通目的としての製造が行われていない。あるいは日本でもそう遠くない未来に、似たような話が展開されるのかもしれない。

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