任天堂、ルーブル美術館向けに3DSを用いたガイド端末を開発

2012/04/12 06:45

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Audioguide Louvre - Nintendo 3DS(オーディオガイドルーブル - ニンテンドー3DS)[任天堂(7974)]は2012年4月11日、世界最多来館者数を誇るパリのルーブル美術館に対し、専用のAudioguide(オーディオガイド)を内蔵したニンテンドー3DSシステム「Audioguide Louvre - Nintendo 3DS(オーディオガイドルーブル - ニンテンドー3DS)」を提供すると発表した。来館者がインタラクティブな方法で楽しく芸術文化への知識を深められるツールで、同美術館では同日以降、来館者が今システムを利用できるようになる(【発表リリース】)。



↑ 今回導入される「Audioguide Louvre - Nintendo 3DS(オーディオガイドルーブル - ニンテンドー3DS)」の概要説明。欧州任天堂による公式映像。
↑ 今回導入される「Audioguide Louvre - Nintendo 3DS(オーディオガイドルーブル - ニンテンドー3DS)」の概要説明。欧州任天堂による公式映像。【直接リンクはこちら】

ルーブル美術館への年間訪問者数は890万人にもおよぶが、大勢の来館者が展示物をより楽しめて、より理解できるように、任天堂が今回の「オーディオガイドルーブル - ニンテンドー3DS」を開発した。オーディオガイドは視聴覚のガイドツールであり、利用者がルーブル美術館の芸術作品や展示物を理解し、その知識を深める一助となる。

このガイドでは3D画像や動画表示他のニンテンドー3DSならではのユニークな機能を活用したインタラクティブマップが利用でき、利用者は自分が館内のどこにいるのかを正確に把握できる。芸術作品に対する700以上の説明が含まれているので、ルーブルコレクション、そして美術館の建物自体に対して新鮮な見方ができるようになる。さらには美術館の学芸員および解説員たちが録音した解説が収録されており、利用者は各々の好みに合わせてこの多目的ガイドシステムを利用でき、学芸員の付き添い・案内付きで美術館を見学している気分を堪能できる。

「オーディオガイドルーブル - ニンテンドー3DS」の仕様は次の通り。

●ガイドなしのツアー
700以上の音声による解説や写真(その多くが高解像度)を搭載。

●必見作品
インタラクティブマップ上では主要な作品が目立つように表示。

●美術館発見ツアー
ルーブル美術館初来館者向けにとくに考案された2つの館内ツアーから1つを選択できる。各ツアー所要時間は約45分間

●「Adapted(適応)」ツアー(近日スタート)
障害を持つ人にも利用できる解説。

●特別展示のオーディオガイド
2012年6月25日まで開催される展覧会「The Saint Anne, Leonardo da Vinci's Ultimate Masterpiece(聖アンナ、レオナルド・ダ・ヴィンチの最高傑作)」でミステリアスな謎を発見できる。

●革新的な位置検索機能
美術館マップ上で自分が今どこにいるのか、いつでも確認できる。

●裸眼立体視
あらゆる角度からの美術品鑑賞が可能になる。


↑ 3D表示でどのようなアングルからも
↑ 3D表示でどのようなアングルからも

●高解像度写真
解説にはたくさんの高解像度写真がついており、作品を確認して追加情報を入手することができる。

↑ 好きな場所を拡大
↑ 好きな場所を拡大

貸出利用料金は一般が5ユーロ(以前提供されていたオーディオガイドは6ユーロ)、18歳未満・障害を持つ人・雇用されていない人・低所得者は3ユーロ。さらに金曜午後6時以降、18歳から25歳限定で1台借りるともう1台を無料で借りられる。フランス語、英語、ドイツ語、韓国語、スペイン語、イタリア語、日本語に対応し、今後フランス語手話対応版も展開予定。

任天堂の岩田聡社長は今回の展開について、「これほど高名かつ人気の高い美術館に、ニンテンドー3DSによる専用オーディオガイドを提供できることを、当社は光栄に思っています。年齢・性別を問わず世界中の人々にお楽しみいただいている任天堂のゲーム開発経験を活かして制作したオーディオガイドによって、ルーブル美術館を訪れる訪問者の皆様がより充実した鑑賞体験を味わっていただけることを期待しています」とコメントしている。

任天堂はこれまでにも【任天堂とオリエンタルランド、DSでガイドを受けられる「イクスピアリ・ニンテンドーDSガイド」を展開】などのように娯楽施設や美術館、博物館などで自社の携帯ゲーム機を用いたガイダンスシステムを提供している。今回もその一環だが、世界的権威を持つルーブル美術館へ、最新機種の3DSを用いての展開なだけに注目に値する。ルーブルの来訪者からどのような評判を受けるのか、気になるところだ。

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