イトーヨーカドー・ヨークマート各店で、ポイントが貯まるペットボトル店頭回収システム導入開始
2012/04/17 06:30



↑ リサイクルシステムの流れ

↑ ペットボトル自動回収機
今回発表されたペットボトル回収システムは、大手小売業では初となる、飲料メーカーと連動した“ペットボトルto ペットボトル”のリサイクルシステム。スーパーの店頭に自動回収機を設置し、利用者に特典を発行して資源回収への参加を促進していく。利用客に提供するリサイクルポイントは、電子マネー「nanaco」のポイントとして交換可能。
自動回収機を利用すると同回収機は容器をその場で選別・減容し、資源価値の高い資源を大量に回収。さらに回収した資源を効率よく輸送し、飲料メーカーと連動して国内でペットボトル容器などに再生する。回収したペットボトルを元に商品を創り上げることで、「循環型リサイクル」の輪を構築し、スーパー店頭が核となって地域のリサイクルを推進していくことになる。
自動回収機の利用時の「特典」だが、具体的にはセブン&アイグループの独自電子マネー「nanaco」と連動し、「nanaco」カード・モバイルを自動回収機で利用すると、ペットボトル1本当り、2リサイクルポイント(=0.2円)を提供するというもの。そして500リサイクルポイントを貯めると、隣接するポイント交換端末機の操作により、「nanaco」ポイント50ポイント(=50円)と交換が可能となる(ポイント交換は本年6月開始を予定)。
今件システムは2012年4月中にイトーヨーカドー25店、ヨークマート11店の合計36店舗に導入を開始。2013年2月までに、2社の関東エリア内の全店約200店舗に拡大する予定。さらに、グループのヨークベニマルについても今後、導入を検討していくとしている。
特典を付加することでペットボトルの回収率を上げる仕組みは、自治体の回収システムとしても一部で導入されている(【ペットボトルでポイントゲットだぜ! 東京足立区でスタート】)。今回各地に店舗を構える小売チェーン店での展開ということで、汎用的なシステムの導入としてどこまで周知され、利用が行われるのかとの点でも注目に値する。今後、イトーヨーカドーなどへの設置運用動向と共に、同業他社の動きにも留意を払いたいところだ。

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