【更新】いわゆる「コンプガチャ」一斉に終了の方向へ・各事業者など声明

2012/05/10 06:50

コンプガチャイメージ主にモバイル端末向けにソーシャルゲームを提供している各社は2012年5月9日、各社が提供しているソーシャルゲームにおけるコンプリートガチャ(コンプガチャ)について、これを終了すると発表した。今後新規展開するゲームではこの仕組みを提供せず、現在運営中の「コンプガチャ」についても、同年5月31日までに終了する。また今件に関してガイドラインを作成し、早急に公開する予定であることも発表している(【プラットフォーム事業者6社の共同声明、DeNAのリリースから】)。

↑ 5月5日付の読売新聞報道より
↑ 5月5日付の読売新聞報道より

ソーシャルゲームの仕組み、ビジネスモデルの一環として複数のゲームで導入されている「コンプリートガチャ」だが、これは「有料でランダムの商品(カードなど。もちろんゲーム上の架空アイテム)を引いて収集し、特定の条件に合致するよう揃える(コンプリート)すると、さまざな効用を発揮したりビジュアルが楽しめるレアアイテムの類を手に入れられる」というもの。これについては射幸心をあおるという問題の他に、「ランダム」の部分の確率が明記されておらず「システム側でいかようにも操作できるのでは」などの指摘もなされていた。

業界側でもその過熱ぶりから(さらに多くのゲームで積極的に取り入れる一方)、関係当局からの指摘を受けて自主規制策定への動きが進んでいた。今年4月末の消費者庁長官の記者会見でも「同庁としての考え方の提示」を検討していることが言及されている([2012年4月24日・福嶋消費者庁長官記者会見要旨])。さらにさかのぼれば本日別記事で解説している「ステマ」とも関連するが、2011年10月28日付で景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)におけるガイドラインとして発表された【「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」の公表について(PDF)】の中でも「フリーミアム」の中で、間接的ながらも一部触れられている節がある。

しかし上記写真にもあるように、5月5日付の読売新聞での一面報道をきっかけに、状況は前倒しの形で大きく動く。5月8日の閣議後の記者会見、さらには9日の定例記者会見で消費者庁長官が「問題がある」との見解を示すと共に規制の必要性について言及したため、今回関連企業による共同声明において、「コンプガチャ」の中止を宣言することとなった。

今後展開される新ゲームへの実装がなされないことで、ゲームそのものの仕組みの変更はもちろんだが、ビジネスモデルとしてどこまで影響が生じるのかが懸念される(すでに「影響はほとんど無い」との声明を出している企業も多い。一例:[「コンプリートガチャ」施策の中止に伴う業績への影響について(エイチーム、PDF)])。一方、現在運用中のゲームにおけるコンプガチャの取扱いについて「5月31日までに終了」とあるが、ゲームシステム上のガチャ系アイテムの取扱い、これまで対価を支払ってきたユーザーへの対応など、気になる点も少なくない。

終了時期として宣言された5月31日まであと3週間ほど。どのような動きが見られるのか、色々と気になるところではある。


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