セブン-イレブンで「スイーツ改革」、オリジナルスイーツを全面リニューアルへ
2012/05/12 06:45


発表によればセブン-イレブンのオリジナルスイーツを製造している工場について、2013年2月末までに
・既存工場の増強……製造ラインの増加や増設
・工場新設……洋スイーツ向け1、和スイーツ向け2の新設
工場数は洋スイーツ向け17、和スイーツ向け6に増加
(加えて北海道で和スイーツの販売も可能)

↑ セブン-イレブンのオリジナルスイーツ製造工場動向
・工場新設……洋スイーツ向け1、和スイーツ向け2の新設
工場数は洋スイーツ向け17、和スイーツ向け6に増加
(加えて北海道で和スイーツの販売も可能)

↑ セブン-イレブンのオリジナルスイーツ製造工場動向
などの供給体制拡充を行うことで、商品供給量を2倍以上に増強する。さらに各店舗に対しこれまで以上に近くの工場からの配送が可能になる。
展開される商品についても、各スイーツのベースとなる要素(シュー生地やカスタードクリームなど)の品質向上だけでなく、店内の照明がLED化されたことに伴うパッケージデザインの変更を実施。また【ローソンの「プレミアム苺(いちご)とレアチーズのロールケーキ」】でも解説しているが、競合大手ではすでに行われている「売上上位3品のパッケージ上の価格非表示化」(手土産品としての提案の際には価格表示は邪魔となる)も実施される。

↑ 洋スイーツのパッケージ変更
同業他社ではお馴染みの、スイーツなどの冷蔵用菓子・デザート専用ケース「アイランド型チルドケース」についてもすでに昨年7月から一部店舗で導入しているが、成果の良好さを受け、現在導入済み店舗9200店から、さらに6月末までに実装店舗数を1万0500店舗に増加させる。
細かい変更もあるが、大まかにまとめると「生産体制増強」「スイーツ自身の品質向上」「パッケージ面の改善」「広報展開の増強」の4点となる。昨今ではコンビニスイーツの販売動向は、瞬間最大風速的には広報展開に寄るところが大きくなってきたが(特にメディアとのタイアップ的なもの)、中長期的に売れ続けるロングセラーとして生き残るには、「絶対的な品質の良さ(+コストパフォーマンス)」と「適度なアピール感」(≒パッケージデザイン、マーケティング)の要素が大きく関わってくる。【男女で異なる「スイーツ最充実コンビニ」】などを見る限り(、そして実食の上でも)、特に女性向けへの品揃え・味の点で、セブン-イレブンのスイーツは競合大手にやや出遅れしている感がある。

↑ コンビニスイーツがもっとも充実しているのは?(男女別)(再録)
今回の注力により、セブン-イレブンのスイーツ群がどこまで質・種類の面で飛躍していくのか、気になるところではある。

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