楽天、ケンコーコムの第三者割当増資の全額を引き受け・実質過半数株主に

2012/05/18 06:50

提携[楽天(4755)]は2012年5月17日、医療品や健康・介護商品などのインターネット通販を手掛けている【ケンコーコム(3325)】が同年6月に行う第三社割当増資の全額約15億円を引き受けると発表した。これにより楽天はケンコーコムの筆頭株主(議決権ベースで40.75%)となる。現時点でケンコーコムの筆頭株主であるRSエンパワメントは楽天の100%子会社なため、増資引き受け後の実質的な楽天の株式保有数(議決権ベース)は51.75%となり、取得議決権は過半数を数え、楽天はケンコーコムの経営権を握ることになる(『楽天側発表リリース、PDF』、【ケンコーコム側リリース】)。

↑ 第三社割当増資後のケンコーコムの株主構成(ケンコーコム側発表・議決権ベース)
↑ 第三社割当増資後のケンコーコムの株主構成(ケンコーコム側発表・議決権ベース)

今回の増資、子会社化に際しケンコーコム側では、今後のネット通販業界での競争力向上のためには財務基盤の強化が欠かせないとし、楽天への第三社割当増資を決めたと説明している。さらに楽天市場の既存の集客力やノウハウとケンコーコムの経営リソース・蓄積を合わせることで、互いの長所を活かしたビジネス展開が規定できるとのこと。

また今回の増資で調達した15億円については、物流拠点の拡充に6.7億円、システムの整備・更改費用として5.5億円、海外事業における投資などとして2.8億円を充当する。さらに楽天側は6月26日のケンコーコムの総会において楽天側が指名する4人を取締役に選任する予定。

高齢化、インターネットインフラの広域展開やデジタル機器の普及で、今後さらにネット通販の領域が拡大し、それとともに健康食品や介護医療関係品の需要は増加していくことが容易に想像できる。今回のケンコーコムと楽天の資本提携は、両社にとってポジティブな効用をもたらすことが期待される。一方、現在国との間で争われている、一般用医薬品のインターネット通販に関する問題でも、新たな動きが生じる可能性がある。今後の動向に注目したいところだ。

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