明るさが表記の1/3の電球も…消費者庁、LED電球販売12社に再発防止措置命令

2012/06/15 06:35

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FINE FLED40Lの商品パッケージの表示消費者庁は2012年6月14日、一般照明用LED(発光ダイオード)電球がパッケージや対外公知されているよりも実際には暗くしか光らないとして、該当する電球を販売する業者12社54商品に対し、景品表示法違反(優良誤認)で再発防止を求める措置命令を出した。掲載されてる明るさ(全光束)に対して実際には2/3-半分程度、中には1/3程度のものしか無い商品も確認されている(【発表リリースページ】)。


↑ 該当商品一例。コーナン商事のLife-BALL LED5.7W-E26-D 昼光色相当。430ルーメン(掲載されている明るさに対し計測値は53.1%でしかなかった)
↑ 該当商品一例。コーナン商事のLife-BALL LED5.7W-E26-D 昼光色相当。430ルーメン(掲載されている明るさに対し計測値は53.1%でしかなかった)

今回問題視・措置命令が出された12社は次の通り。

株式会社アガスタ、株式会社エコリカ、株式会社エディオン、株式会社オーム電機、株式会社グリーンハウス、恵安株式会社、株式会社光波、コーナン商事株式会社、スリー・アールシステム株式会社、セントレードM.E.株式会社、株式会社タキオン、リーダーメディアテクノ株式会社

これら12社が発売しているLED電球、計52種類に対し、商品パッケージなどに「白熱電球60W形相当の明るさ」などとして既存商品との比較を掲載していたが、実際には、用途によっては比較対照とした一般照明用白熱電球と同等の明るさを得ることができないことが確認された。中にはパッケージ上でルーメン(明るさの基準。JISでは白熱電球の40ワット形の全光束は485ルーメン、白熱電球の60ワット形の全光束は810ルーメンと規定)を明記しておきながら、併記している白熱電球との比較表現上では実態と大きくかけ離れているものもあった。

↑ エディオンのプレミアムレッズKE-7WE26-W 電球色相当。400lm(ルーメン)と併記されているが、白熱電球60W相当の約半分の明るさでしか無い
↑ エディオンのプレミアムレッズKE-7WE26-W 電球色相当。400lm(ルーメン)と併記されているが、白熱電球60W相当の約半分の明るさでしか無い

LED電球は白熱電球と比べて消費電力が少ないものの、表示されている「-と同等品」などに代表される白熱電球と比べた明るさ表記に対し、実際には暗さを覚えるという話を多々耳にする。昼白色か電球色か、消費電力、形状、価格などに目が行きがちだが、白熱電球と比べて単価が高く、長時間利用することになるLED電球においては、白熱電球以上に光量単位のルーメンを基準に選択するよう心掛けて欲しいものだ。


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