CCCとヤフーがポイント運営で提携

2012/06/20 06:30

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CCCとヤフーポータルサイトYahoo! Japanを運営する【ヤフー(4689)】と「TSUTAYA」運営の【カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)(4756)】は2012年6月19日、両社が発行しているポイントやIDを統一する戦略的資本・業務提携について基本合意したと発表した。今年の10月1日をめどに新会社を設立、来年春にはポイントの切り替えやIDの統一を行うとしている(【発表リリース】)。


ヤフーとCCCでは2010年7月に相互の事業発展や競争力強化を目指し、すでにポイントサービス事業を中心とした包括的業務提携を締結していた。今回両社の強みを活かしたさらなる事業の拡大を期して、新会社を設立することとなった。1か月あたり約5100万人の利用客数を誇る国内最大級のインターネットサイトを運営するヤフーと、日本の人口の約3分の1にあたる4045万人の利用会員を有するCCCが本提携を締結することで、日本最大級のO2O(Online to Offline、オンラインとオフライン、ネットと現実との連携性を意味する)プラットフォームの構築が可能となり、インターネットとリアルの双方における経済圏の確立を目指すこととなる。これについて両社は「スマートフォンの普及」「決算手段の発展」などの要素で消費スタイルの変化が生じており、O2O市場の拡大が容易に予想できるためとしている。

今回発表された業務資本提携の概要は次の通り。

●業務提携
1.Yahoo!ポイントのTポイントへの切り替え
2.T-IDをYahoo! JAPAN IDへ統一
3.リアルとインターネットの「Tポイント」提携店舗網、送客の拡大
 Yahoo!ロコとCCCの地域代理店の相互活用、Tポイントの営業活動

●資本提携
CCCは「Tポイント」プログラム運営事業を新設分割し新会社の設立を予定。CCC社長増田宗昭氏が代表取締役社長に就任予定。ヤフーはこの新会社に15%の資本参加を行い、同社のCEO宮坂学氏が新会社の取締役として就任。

スケジュールとしては今年の10月1日に新会社を設立し株式の異動が行われ、来年2013年春にはポイントの切り替え、ID統一化が行われる予定となる。

なおリリース上では「その他の詳細につきましては決定次第お知らせいたします」とあり、ポイントの統一の詳細やその際の手続きの方法、各種情報(行動履歴)の共有化の有無、個別既存サービス利用者で統一化を望まない人への対応などは、今後の詳細発表待ちということになる。

ヤフーIDやTポイントの利用者はかなり多い。サービスの拡充はありがたい話ではあるが、気になるところも少なくない。どのような形に統一化されるのか、続報を待ちたいところだ。

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