グリーやDeNAなど業界6社、「コンプガチャ」規制などのガイドラインを策定
2012/06/23 06:50



↑ 「コンプリートガチャ等に関する事例集」より
今回発表されたガイドラインなどは、それぞれこれまでソーシャルゲーム、オンラインネットワークゲームの市場拡大と共に問題視されてきた事案に対し、業界内の自主的な取り組みの基本ルールとして作られたもの。【いわゆる「コンプガチャ」、プラットフォーム6社がガイドラインを策定】でも触れているがすでにコンブガチャ(コンプリートガチャ)については「コンプリートガチャガイドライン」が策定され、それに基づいて自主運用が行われている。
そして自主的な取り組みをさらに進めるため、今回「ゲーム内表示等に関するガイドライン」「リアルマネートレード対策ガイドライン」を策定。また「コンプリートガチャ等に関する事例集」を作成し運用することで、利用環境の一層の向上を図ることになる。
主な取り決めは次の通り。
●ゲーム内表示等に関するガイドライン(2012年9月1日運用開始)
利用者がゲームをはじめとしたコンテンツのルール、内容について自主的かつ合理的な選択をすることを妨げる要因を排除し、事業者が安心・安全な環境を維持、向上する目的で策定したもの。サービスの透明性向上など。
●リアルマネートレード対策ガイドライン(2012年6月22日運用開始)
プレイ環境に悪影響を与えるだけでなく、不正行為を助長するRMTを禁止し、浸透している現状の改善化を推し進める。
●コンプリートガチャ等に関する事例集(2012年7月1日運用開始)
「コンプリートガチャガイドライン」の具体事例集。どのような仕組みがアウト、あるいはグレーラインなのかを図入りで解説。
利用者がゲームをはじめとしたコンテンツのルール、内容について自主的かつ合理的な選択をすることを妨げる要因を排除し、事業者が安心・安全な環境を維持、向上する目的で策定したもの。サービスの透明性向上など。
●リアルマネートレード対策ガイドライン(2012年6月22日運用開始)
プレイ環境に悪影響を与えるだけでなく、不正行為を助長するRMTを禁止し、浸透している現状の改善化を推し進める。
●コンプリートガチャ等に関する事例集(2012年7月1日運用開始)
「コンプリートガチャガイドライン」の具体事例集。どのような仕組みがアウト、あるいはグレーラインなのかを図入りで解説。
連絡協議会では同日「ソーシャルゲーム利用環境整備協議会」の設立に向けた準備委員会の発足も発表しており(【ソーシャルゲーム利用環境整備協議会(仮称)設立に向けた準備委員会発足について】)今件のガイドラインの作成・利用開始とあわせて、ソーシャルゲーム利用客が安心して利用できる環境の向上を目指すとしている。
「コンプリートガチャ等に関する事例集」の具体事例、つまり「コンブガチャ(グレー)該当判定」を受けた仕組みに目を通すと、ゲーム上の仕組み・ルールとしては楽しめそうなシステムを作れるものが数多く見受けられる。一方ですべての事例において「有料ガチャ」の仕組みへの取り込み、第一段階での利用が前提となっており、ゲーム上でのメリットを得るために次々と有料ガチャを購入・利用する、いわゆる「ハマリ」状況に警鐘を発している感がある(見方を変えれば同じようなアイテム合成・変化などの仕組みを有していても、有料ガチャでなければ(≒プレイヤーの金銭的負担が利用に応じて増加するものでなければ)問題はない)。

今回の「コンプリートガチャガイドライン」は「リアルマネートレード対策ガイドライン」と合わせ、あるいは過熱気味でもあったこのビジネスモデルにブレーキをかけうるものとなる。今後各メーカーがどのような形で新しい仕組みを生み出し、あるいは既存の仕組みを健全化させた上で、利用者もメーカーも満足のいくサービス提供を果たしていくのか。注意深く見守りたいところだ。

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