日本コカ・コーラ、最長16時間冷却電力オフのピークシフト型自動販売機開発に成功

2012/06/28 06:40

A011号日本コカ・コーラは2012年6月27日、富士電機の子会社富士電機リテイルシステムズとの共同開発による超省エネ自動販売機開発プロジェクト「アポロ」において、冷却のための電力を最長16時間使用しない、ピークシフト型自動販売機「A011号機」の開発に成功したと発表した。これについて同年7月2日から実証実験としての運用を行うとのこと(【発表リリース】)。

↑ ピークシフト型自動販売機「A011号機」 実証実験用デザイン
↑ ピークシフト型自動販売機「A011号機」 実証実験用デザイン

今回開発に成功したピークシフト型自動販売機「A011号機」では、冷却のための電力使用を、一般的に電力使用が「ピーク」となる日中から、比較的電力に余裕がある夜に「シフト」している。従来の自動販売機では、消費電力抑制のため、販売状況に応じて収容製品の一部のみを冷却していたため、冷却を長時間停止すると庫内の温度が少しずつ上昇してしまう。

しかし、ピークシフト型自動販売機「A011号機」では、比較的電力に余裕がある夜間に収容製品の全量を冷却し、保冷機能を高めることで、長時間冷却を停止しても、製品が温度上昇することを抑制する。さらに真空断熱材をより多く採用することで断熱性能を高め、外気温の影響を受けにくくしている。その上、扉の気密性を高める改良を行い、冷気が逃げにくくする工夫を施した。

これらの取り組みにより、政府の節電要請に応えつつ、冷たい製品を提供することが可能になったとのこと。

↑ ピークシフト型自動販売機「A011号機」の運用概念図
↑ ピークシフト型自動販売機「A011号機」の運用概念図

市場への本格導入に向け、猛暑で有名な埼玉県熊谷市、および岐阜県多治見市周辺において2012年7月2日から約2か月間、このピークシフト型自動販売機「A011号機」の実証実験を実施することになる。この結果を受けて必要ならば調整・仕様改良を行い、さらにる実証実験の実施、あるいは量産機の生産に移る。

なおリリースの下に小さく書かれているが、すでにその性能について試験が実施されている。それによると「32度のテスト環境下において夜間8時間最大収容本数を冷却し、その後冷却用電力を使用せずに、5度以下の製品を16時間提供可能」「2012年製造の同型機比で日中の消費電力を95%削減」との結果が得られているとのこと。

商品そのものを冷却材代わりにも使うという発想は(既存機でも採用されているが)コロンブスの卵的なものであり、なるほど感が強い。一方でその「冷却材」的な商品がある程度売れた場合、冷却効果にどのような影響があるのかも気になるところ(無論初期投資、ランニングコストなども同様に検証の対象)。今件はそのあたりを見極めるための実証実験でもある。今後の動向、調査結果などが気になるところだ。


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