セブン-イレブン、トヨタ車体の小型電気自動車「コムス」を使った宅配サービス「セブンらくらくお届け便」を開始

2012/07/03 06:40

セブンらくらくお届け便セブン-イレブン・ジャパンは2012年7月2日、トヨタグループのトヨタ車体から発売される小型電気自動車の新型「コムス」を活用し、セブン-イレブン店内のほぼすべての食品や日用品などを利用客の自宅や事務所などに配送する『セブンらくらくお届け便』の運用を、同年8月上旬から順次開始すると発表した。流通業界・コンビニ業界で、店舗からの宅配サービスに小型電気自動車を採用すること、セブン-イレブン・ジャパンとしてトヨタグループと本格的な連携を図ること、双方において初めての試みとなる(【発表リリース、PDF】)。

↑ コムスを利用したセブンらくらくお届け便
↑ コムスを利用したセブンらくらくお届け便

↑ セブンらくらくお届け便サービスイメージ
↑ セブンらくらくお届け便サービスイメージ

少子化や核家族化、世帯構成人数の減少、小売店の減少などに合わせ、いわゆる「買い物難民」「買物困難者」の増加が社会問題化している。セブン-イレブンではこれまでにも「セブンミール」や「セブンあんしんお届け便」など、この問題への取り組みを逐次強化拡大している。

今回展開が始まる「らくらくお届け便」では、購入商品の自宅までの宅配を望む客側の声の高まりを受け展開されるもので、セブン側では「店内の商品をお客様にお届けする新しいお買物支援サービス」と定義づけている。2012年9月末までに200店舗ほどを実証実験も兼ねた先行導入を行い、その後順次拡大の予定。

サービスの概要としては、「店内商品からお客の事前注文(電話など)があった商品、または店舗内で直接購入した商品を、「コムス」で宅配料無料にて自宅などに宅配」というシンプルなものとなる。ただし「セブンミール」商品のみの場合は500円以上の注文から無料配送、500円未満の場合は120円が必要。

「らくらくお届け便」で使われる「コムス」は、今件発表と同日に発表された新型電気自動車で、家庭用コンセントにケーブルで接続するだけで充電が可能、6時間でフル充電(電気代は120円ほど、2.4円/キロ)、時速60キロまで出すことができ、航続距離は約50キロ。道交法上は第一種原動機付き自動車4輪で普通免許が必要だが、車検や車庫証明、重量税・取得税は不要。


↑ 「コムス」の公式動画。
↑ 「コムス」の公式動画。【直接リンクはこちら】

今サービスに新型電気自動車「コムス」を採用した理由としては、基本性能・デザインの秀逸さに加え、環境アピールにも適しているとの判断によるもの。セブン側では「コムス」を8月中・9月中にそれぞれ約100台・計200台を先行導入、利用状況などを検証した上で、2013年1月から本格的に導入拡大を予定している(つまり1店舗1台の導入・利用が前提)。

利用客の高齢化を受け、地元密着型の中規模食品スーパーやデパートで、周辺住民向けサービスとしての「購入商品の宅配」は急速に浸透しつつある。今件はそのようなサービスを望む客層(高齢者)の、セブン側の囲い込み的目論見があるものと考えられる。利用客は商品の購入・宅配のプロセスに一度慣れると、得てして同じサービスを繰り返し使うようになるからだ。

宅配サービス運用に伴う問題(人員の整備や訓練、注文・宅配待ち商品の保全方法と場所の確保、商品を届ける際の接客スタイル、不在時の対応、宅配時間帯の問題等々)もあり、コンビニ加盟店各店舗には作業工程・負担が確実に増加する。一方で地域社会に密着した、より確かなサービスを提供できることになり、とりわけコンビニと高齢者の距離が縮まる可能性を秘めている。

今回先行導入される200店舗を実証実験とし、ノウハウの蓄積が行われ、来年以降に導入規模が拡大されていくとのことだが、どのようなサービスとして普及していくのか。今後の展開が気になるところだ。

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