JR貨物、青函トンネル走行可能な試作機関車などのビジュアルを公開

2012/07/12 06:40

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EH800形式901号機JR貨物は2012年7月11日、現在使用中のEF210形式電気機関車用の補助機関車機能を付加した機関車と、北海道新幹線函館開業以降の青函トンネル共用走行に対応した試作機関車の形式番号と特徴、車体のデザインがまとまったとして、そのビジュアルなどを発表した。前者は「EF210形式301号機」、後者は「EH800形式901号機」と命名されている(【発表リリース、PDF】)。


↑ EF210形式301号機
↑ EF210形式301号機

「EF210形式301号機」は現在「桃太郎」の愛称で知られている「EF210形式」において、山陽線瀬野駅-八本松駅間で勾配後押機関車として使用している「EF67形式」が、新製時から40年以上経過しているため、その後継機として製作された。EF210形式をベースとし、新型シリコン緩衝器を連結部分に搭載するなど、勾配後押機関車としての機能を装備している。もちろん通常の電気機関車同様に、貨物をけん引して使用することもできる。落成日は2012年9月3日予定。

↑ EH800形式901号機
↑ EH800形式901号機

一方「EH800形式901号機」は、共用走行区間(AC25kV/50Hz)と在来線区間(AC20kV/50Hz)の双方に対応する複電圧方式の交流専用電気機関車。新幹線の保安装置であるDS-ATCとデジタル列車無線システムを搭載している。落成日は2012年秋。

なお北海道新幹線・新青森-新函館間開業は2015年の予定。「EF210形式301号機」はじきに運用している姿がとらえられるだろうが、「EH800形式901号機」は試験運用が前提となるため、映像を通しての実物確認ですら、しばらく後になるかもしれない。

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