世界初の個人向け電卓「カシオミニ」復刻版、プレゼントキャンペーン実施
2012/08/03 06:35



↑ カシオミニ(左)と同復刻版(右)

↑ 基本性能
「カシオミニ」は、それまで仕事で使うための業務用機器であった電卓を、家庭で使えるようにしたいとの思いから開発に着手し、1972年8月3日に誕生した、カシオの個人向け電卓。回路や表示、キーボードなどに新技術・新発想を採り入れることにより、当時の常識を覆す価格(1万2800円)とサイズを実現。10か月で100万台、シリーズ累計で1000万台を販売する大ヒット商品になり、一人一台のパーソナル機器として一般家庭の中に急速に普及し、誰もが手軽に計算できる文化を創造した。
また、「カシオミニ」によって一気に市場が拡大した電卓は、新技術を駆使したモデルが次々と世に送り出されることでLSIの大規模な需要を創出し、LSIの集積度向上を促進して、半導体産業さらにはエレクトロニクス産業の発展にも寄与することとなった。なお、「カシオミニ」は、電卓を一般公衆に普及させる契機となった記念碑的製品として、国立科学博物館より「重要科学技術史資料」に登録されている。
今回プレゼントされる復刻版は、その「カシオミニ」のミニチュア版。縦横高さがオリジナルの1/2のサイズだが、電源をボタン電池化・重量の軽量化など、改良も加えられている。この復刻版がもらえる「カシオミニ発売40周年記念 ミニチュア復刻版 プレゼントキャンペーン」は、店頭設置の応募ハガキ、または「カシオミニ」発売40周年特設サイトよりダウンロードした応募ハガキに必要事項を記入の上、50円切手と商品(カシオ電卓全機種)のバーコード1点を貼って応募することで参加できる。そして抽選で400名様にカシオミニ復刻版が当たる。締め切りは2012年12月31日(当日消印有効)。
電卓の機能そのものは8ケタ表示と、ごく普通の電卓でしかない「カシオミニ復刻版」。しかしその造形のシンプルさ、歴史的立ち位置、そして人によっては懐かしさの点で、大いなる価値が見いだされるに違いない。

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