こりゃ巧妙だな…ロト6詐欺に注意、みずほ銀行が注意喚起

2013/12/26 12:10

このエントリーをはてなブックマークに追加
みずほ銀行は2013年12月25日までに、同銀行などで販売している宝くじ「ロト6」に関して、「ロト6の抽選結果を事前に教える」などと偽り、金銭をだまし取る事件が全国で発生しているとして、そのような誘いに乗らないようにとの注意喚起を行った。さらにロト6そのものについて事前に抽選結果が分かるなどということは絶対にないと言及。今件に関して発売元の全国都道府県と20指定都市で構成される全国自治宝くじ事務協議会および関係諸団体は、全国の警察と連携し、一連の詐欺に対する注意を呼びかけていくとしている(【発表リリース:ロト6をめぐる「詐欺」にご注意ください】)。


↑ ロト6など「数字選択式宝くじ」の抽選はインターネット経由で生中継される
↑ ロト6など「数字選択式宝くじ」の抽選はインターネット経由で生中継される

今回の注意喚起では、ロト6を巡る詐欺の一例を具体的に説明している。内部関係者を名乗る者が「情報料を払えば当選の数字を教える」とし、続いて「今日抽選のロト6の●等の結果も分かっているので、自分が本当のことを話していることを証明するために教える」として、ある数字を教える。翌日新聞を見ると、言われた通りの結果だったため、つい信じ込み、情報料を支払ってしまうというもの。

これはロト6をはじめとした「数字選択式宝くじ」の抽選が、インターネット経由で動画にて生中継されているのを悪用したもの。つまり「犯人が生中継で当選番号を確認」「犯人がその番号を電話で『この番号が当選』と被害者に伝える」「インターネットで生中継されているのを知らない被害者は、翌日の新聞で初めて当選番号を知り、的中している事実に驚く」という次第。情報のタイムラグを悪用していることになる。

リリースでは宝くじの抽せんは厳正かつ公正に行なわれており、抽せん結果が事前に分かることは絶対にないこと、「宝くじの関係会社」を名乗るケースもあるが、電話や郵送などで購入者に直接連絡する関係機関は存在しないことを挙げ、そのような電話・郵便物などがあれば、その時点で詐称行為であることを説明している。

今件例示された巧みな手法ではないが、スパムメールにおいて「ロト6を高確率で当てる方法」「ロト6の●等を高確率で当選させるには」「ロト6で確実に元本を増やす」「裏ロト6の情報をご存知ですか」などの勧誘で、高値の情報商材(当然内情は詐欺レベルのモノ)を売りつける業者が多数存在している。高額賞金が手に入る可能性がある宝くじを対象にしていること、そして世間一般で興味がそそられるような話「宝くじの裏話うんぬん」などが盛り込まれていると、信じてしまう人が皆無とは言い切れない。

自分自身はもちろんだが、インターネットによる生中継での当選発表事例の事実を知っている・知らないの件にもあるように、情報周知の点で疎い、それ故にだまされ易いと思われる高齢者が身近にいる人は、くれぐれも注意してほしいものである。


■関連記事:
【年齢や学歴で微妙に変わる「宝くじで10億円当選」と就労意欲の関係】
【「3億円当選!」それでも仕事を続ける人は約6割】
【「宝くじ もしも3億当たったら」? 貯蓄や返済、それより住宅!】
【「宝くじで10億円当たっても働き続ける」約7割…米の場合】
【10億長者が9人分誕生の当せん番号発表…BIGで1等当選9口決定】

このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサードリンク


関連記事


▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2020 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー