着ている服の色ががどんどん変わる…ユニクロ・サンフランシスコ店でバーチャル試着システム採用

2012/10/16 06:45

バーチャル試着システム【大日本印刷(7912)】は2012年10月15日、デジタルサイネージ(電子看板)を活用し、豊富な色揃えを持つ衣服をディスプレー上で楽しみながら試着できる「バーチャル試着システム」を開発、【ファーストリテイリング(9983)】のユニクロ・サンフランシスコ店で「UNIQLO MAGIC MIRROR」として運用が開始されたと発表した。AR(拡張現実)の技術を用いている(【発表リリース】)。


↑ 2012年10月5日にオープンしたユニクロ・サンフランシスコ店で展開した「UNIQLO MAGIC MIRROR」。利用客による動画。
↑ 2012年10月5日にオープンしたユニクロ・サンフランシスコ店で展開した「UNIQLO MAGIC MIRROR」。利用客による動画。【直接リンクはこちら】

↑ 通常は鏡として使用。システム稼働時にはディスプレーになる
↑ 通常は鏡として使用。システム稼働時にはディスプレーになる

今回ユニクロ・サンフランシスコ店に導入された「バーチャル試着システム」=「UNIQLO MAGIC MIRROR」は60インチの大型ディスプレーとタブレット端末、カメラで構成され、AR(拡張現実)の技術を活用している。豊富なカラーバリエーションを持つ衣類を一着一着わざわざ着替えることなく、簡単な操作でバーチャルに“試着”が可能となる。利用スタイル・機能は次の通り。

・カメラで撮影した来店者の試着姿を、60インチ縦型ディスプレーにリアルタイムで表示。

↑ システム構成。60インチ縦型ディスプレーとタブレット端末
↑ システム構成。60インチ縦型ディスプレーとタブレット端末

・タブレット端末で、試着した商品の他のカラーバリエーションを選択すると、ディスプレーに映った自分が着ている衣類の色が変化する(上記動画参照)。

・試着対象商品は「プレミアムダウンウルトラライトジャケット(男性用:12カラー、女性用:8カラー)」「フリース(男性用:25カラー、女性用:25カラー)」。

・試着用の商品を着て端末を操作するだけで、豊富なカラーバリエーションを簡単に試すことができ、具体的に似合う色をイメージがしやすくなるため、商品購入へとつなげる効果が期待できる。

・AR技術で識別用のマーカーをカメラで読み取り、関連する情報をディスプレーに表示する従来の方法では、商品情報を個別に登録する負荷が高くなる。今回のシステムでは色の違いから衣類の種類を認識しており、試着アイテムの追加が比較的容易となる。

・タブレット端末のメニューには、バーチャルに試着して気に入った自分の姿を撮影し、その画像をメールで送ったり、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に投稿できる機能がある。

「バーチャル試着システム」はマーカー読み取り式と比べて追加作業が容易になったとはいえ、費用対効果や商品の入れ替えを考えると、「店内のすべての商品で利用が可能」とするのはなかなか難しいものがある。一方、試着した状態で撮影を行い、ソーシャルメディアに送信したりメールで送れるソーシャル機能を搭載したことはポイントが高い。試着者本人の披露機会を増やすだけでなく、システムの宣伝にもつながる。

実際に着ている試着品の色違いではなく、試着の服そのもののARでの展開という話なら、以前【ライトオンでAR技術を取り入れた全身鏡「ライトオンARミラー」導入へ】でも紹介したように、国内でもちらほらと導入事例が見受けられるようになった。また世界に目を向けると、洋服以外にもメガネや靴など、さまざまな物品での試着・試用をARで疑似体験できるシステムが浸透しつつある。


↑ ドイツの靴屋が展開したバーチャル試履靴。
↑ ドイツの靴屋が展開したバーチャル試履靴。【バーチャル靴屋さん】にて紹介。【直接リンクはこちら】

大日本印刷側では今回の「バーチャル試着システム」について、「流通・小売業界に向けて提供し、2015年度までに3億円の売上を目指す」とコメントしている。国内でもその姿を見受ける日も、そう遠くないかもしれない。

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