軽トラ利用のファミリーマートの移動コンビニ「ミニファミ号」、10月22日から群馬県で営業開始

2012/10/19 06:40

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ミニファミ号【ファミリーマート(8028)】は2012年10月19日、常温、定温(16-20度)、チルド(3-8度)、冷凍(マイナス24度以下)、ホット飲料の5温度帯販売設備を搭載した、軽自動車タイプの移動コンビニ「ミニファミ号」を新たに導入し、群馬県藤岡市の鬼石地区と法久地区にて同年10月22日から営業を開始すると発表した。これで同社のトラック利用型「移動コンビニ」は既存の3トン・2トンタイプと合わせて全部で6台となる(【発表リリース】)。


↑ 軽トラック利用の「ミニファミ号」
↑ 軽トラック利用の「ミニファミ号」

ファミリーマートではトラックに各種販売設備などを搭載した移動コンビニ「ファミマ号」を整備し、先の東日本大地震・震災による被災地のインフラサポートや、いわゆる「買物難民」「買物困難者」が発生しうる過疎地帯における生活支援を、半ば実証実験的な形で行っている。これまでに3トントラック改造車、2トントラック改造車が展開中。

今回登場したのは、より小回りが利く移動コンビニとして、軽トラック(オートマ仕様、4WD、寒冷地仕様)を使った車両。主な特徴としては上記に挙げた5温度帯の商品販売が可能なことに加え、照明にLEDを使用、保温性の高い二重ガラスを販売ケースに使用などが挙げられる。また取扱商品はおむすびやサンドイッチなどの中食商品、飲料やカップ麺や調味料などの加工食品や乾電池などの日用雑貨まで合わせ約150種類。

会計はハンディレジで、現金のみの会計(ファミマTカードは使用できず)。付帯設備として電子レンジと電気ポットが各1台。また階段周りの言及がないことや公開されている写真、トラックのサイズから「ミニファミ号」は従来の「ファミマ号」と異なり内部に足を運んで買い物をするタイプでは無く、トラック全体が陳列棚となってお客はその周囲で購入するスタイルを取るものと考えられる。

今「ミニファミ号」は群馬県藤岡市の鬼石地区にある藤岡市国民健康保険「鬼石病院」(群馬県藤岡市鬼石139-1)の駐車場及び藤岡市坂原の法久地区の「法久集会所」(群馬県藤岡市坂原2276)にて、毎週月曜日に営業を行う。

↑ 営業スケジュール
↑ 営業スケジュール

ファミリーマート側では今後の同車両の展開について、群馬県内の過疎地域など、地域の住民の要望と突き合わせながら、順次営業拠点を拡大する予定だとしている。

今後確実に増加するであろう「移動コンビニ」の需要に向けて、大手コンビニは試行錯誤を繰り返しながら運用を続けている。ファミリーマートではその分野では一歩先行く姿を見せており、その動向は注目に値する。すでに展開中の移動コンビニの実績や利用状況がなかなか伝わってこないのが残念だが(YouTubeなどにも動画は見つからず)、今後のさらなる展開に期待したいところだ。

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