週刊誌以外の定期雑誌、今冬期も締切2日間繰上進行・正式発表
2012/11/16 06:35


今冬では【冬の「ようせい」】にある通り、法的拘束力のある「電力使用制限令」の発令ではなく自主的な節電対応となったものの(大口需要家に対して12月3日から翌年3月29日まで、平日9時から21時まで、2010年比で5%を目安)、雑誌協会は節電を念頭に置く必要を認識。そこで今冬も昨冬同様の施策として、出版社側が協力する次の3点(3原則)を挙げている。
●週刊誌以外の定期雑誌の48時間の繰上げ進行
・週刊誌は基本日程厳守
・その他雑誌は原則48時間繰り上げ進行。業界全体の負担軽減を目的に、印刷会社と相談した上での実施
●台割(仕様)、部数、配本通知の早期化
・早期の決定、連絡で、印刷生産の早期の組み込み実施
●ザラ紙・ラフ紙用「特色インキ」を15色に絞り込み
・インキ業界と連携「印刷工業会統一15色基準」
・週刊誌は基本日程厳守
・その他雑誌は原則48時間繰り上げ進行。業界全体の負担軽減を目的に、印刷会社と相談した上での実施
●台割(仕様)、部数、配本通知の早期化
・早期の決定、連絡で、印刷生産の早期の組み込み実施
●ザラ紙・ラフ紙用「特色インキ」を15色に絞り込み
・インキ業界と連携「印刷工業会統一15色基準」
「週刊誌以外の定期雑誌の48時間の繰上げ進行」については昨冬、今夏同様に、隔週刊誌と月刊誌、さらには期間内に発売日が該当する隔月刊誌が該当する。週刊誌においても元々締切厳守には違いないが、今件の「厳守」もまた実行力の強いものとなる。
また日本出版取次協会では雑誌進行委員会を通じ、今夏と同様、1日250点を目安に発行点数の調整を行うことになる。これも合わせ、冬期においては夏期以上に休暇が同一期間(年末年始)に集中するため、毎年行われていた「年末進行」が、よりタイトなものになることは想像するに難くない。
今冬も今夏同様に、個人・企業ベースでも節電関連で作業環境は例年と比べ、厳しくなることが容易に予想される。出版業界全体はもとより、雑誌に携わる編集関係者、そして作家先生やスタッフの方々も、これまでに無い時間との戦いを強いられるに違いない。

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