「STOP暴力」鉄道事業者が共同で啓蒙ポスター展開

2012/12/07 14:00

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STOP暴力日本民営鉄道協会や鉄道会社各社は2012年12月5日、共同で「暴力行為防止ポスター『STOP暴力』」を制作し、同年12月10日から各社の駅構内、列車内に掲載すると発表した。駅や列車内での暴力行為が増加している昨今の状況をかんがみての啓蒙活動とのこと。掲載期間は2013年2月9日までの2か月間。駅構内6700枚、列車内5万6000枚ほどが貼り出される(【発表リリース】)。


↑ ポスターイメージ(列車内用。駅構内用は縦長だがデザインはほぼ同じ)
↑ ポスターイメージ(列車内用。駅構内用は縦長だがデザインはほぼ同じ)図

今回の取り組みは駅や列車内における利用客同士のトラブルや、駅係員や乗務員などの鉄道係員に対する暴力行為が増加している昨今の状況を憂慮し、各鉄道事業者が連携して、利用客に対し暴力行為の防止を呼びかけるもの。暴力行為が発生しやすい年末年始期に重点的にポスター掲出を行うことで暴力被害件数の減少を図り、利用客が安全・安心して鉄道を利用できる環境を実現して行くことを目的としている。

↑ 年度別駅員や乗務員などの鉄道係員に対する暴力行為の発生件数(再録)
↑ 年度別駅員や乗務員などの鉄道係員に対する暴力行為の発生件数(再録)

ポスターのデザインは「STOP暴力」というシンプルで直接的な言葉を視認性の高いデザインで表現したもの。これにより年齢、性別を問わず暴力防止というメッセージがわかりやすく伝えられると同時に、「駅や車内での暴力行為は犯罪。どんな理由があろうとも暴力に言い訳は許されない」というメッセージにより、いかなる状況であろうと暴力は絶対に許されないということを訴え、暴力行為を未然に防ぐことを目指している。また、暴力行為に対して鉄道業界全体が結束して、毅然(きぜん)とした態度で対応することを強く訴える。なおポスターの制作にあたっては、警察庁および国土交通省からの後援を受けているとのこと。

【1日2.5件のペース・鉄道係員への暴力行為、2011年度は911件】などにもあるが、鉄道施設内での暴力行為件数は年々増加する傾向を見せている。特に多忙になる、あるいは飲む機会が多い年末は、トラブルが多発する傾向を見せている。ポスターを目に留めた一人一人が改めて思い返し、該当行為をしないよう心掛けたいものだ。

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