ヤフー、サイバーエージェントFXを完全子会社化し金融事業に本格参入

2012/12/13 10:30

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為替ポータルサイトYahoo! JAPANを運営する【ヤフー(4689)】は2012年12月12日、FX(外国為替証拠金取引)サービス事業を行うサイバーエージェントFXの全株式を取得すると発表した。これによりヤフーは初めて金融事業に本格参入することとなる(【発表リリース】)。


サイバーエージェントFXは、サイバーエージェントの100%子会社としてFXサービスを提供している。2009年10月に提供を開始したiPhoneアプリ「iPhone Cymo」を皮切りに2011年2月にはAndroid版をリリースし、機能面でもシンプルで直観的な操作性を実現するなど、高水準なスマートフォンツールに強みを持っている。

ヤフーが今回サイバーエージェントFXを完全子会社化した理由として「決済・金融事業を強化し、Yahoo! JAPANの新しい事業の柱に」「Yahoo! JAPANの既存事業とのシナジー」の2つを挙げている。前者は既存のヤフーにおける決済事業を中心とした業務から、FX事業参入という事業強化の際に時間やコストの効率化が図れること、後者はYahoo! JAPANの提供サービスの充実・相乗効果への期待が具体的内容・ポイント。さらにスマートフォン利用者の便益拡大、そしてYahoo! JAPANの集客力を活かすことでサイバーエージェントFXの利用者拡大を果たすことを狙っている。

リリースに記載がある通り、現在Yahoo! JAPANでは1か月あたり1900万人のスマートフォン・ユニークカスタマー数が記録されている。このスマートフォンユーザーに対するFX事業の直接的なアプローチは、サイバーエージェントFXとYahoo! Japan双方にとって、大きなインパクトとなることだろう。

なお【サイバーエージェントFX側の発表】によれば、現在同社が提供している各サービス「外貨ex」「くりっく365」「C-NEX」「MT4」は、従来通り引き続き取引できるとのことである。

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