カイロや湯たんぽでの低温やけどに注意

2012/12/13 06:30

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湯たんぽ国民生活センターは2012年12月7日、カイロの利用による低温やけどに関する注意喚起を行った。またNITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)も同年11月22日に電気こたつ・電気カーペット・湯たんぽの冬の事故防止を呼びかけている(【国民生活センター発表リリース「長時間の使用は注意!カイロで低温やけど」】【NITE発表リリース「電気こたつ、電気カーペット及びゆたんぽの冬の事故の防止について」】)。


↑ カイロによる低温やけど(イメージ、国民生活センターリーフレットから)
↑ カイロによる低温やけど(イメージ、国民生活センターリーフレットから)

低温やけどとは、体温よりやや高めのものが皮ふの同じ場所に長時間接触し続けることで起きる。高齢者は重症となるおそれがあるので注意が必要。国民生活センターではカイロの利用により、低温やけどにを負ったという情報が寄せられているとし、使用の際には説明書によく目を通すよううながしている。また、長時間一か所に固定したり、圧迫しないようにとも注意している。さらにカイロだけでなく、湯たんぽや電気あんか、ホットカーペットなども同様の事象が発生しうるので、留意が求められる。

NITE側でも注意内容はほぼ同じで、湯たんぽなどを利用中に、本人が気が付かずに(居眠りなど)長時間触れたままの状態が維持されたため、低温やけどを負った事例が複数報告されている。中には糖尿病で末梢知覚機能が劣る人が足首に湯たんぽを長時間接したまま使用し、皮ふのトラブルに気が付かず、低温やけどを負った事例も報告されている。

今年の冬は昨冬同様に、電力事情から電気を使わない暖房器具が多用される場面が増えているものと考えられる。湯たんぽやカイロは注目されている暖房機器の筆頭に挙げられるもので、必然的にトラブルの増加も懸念される。くれぐれも自分自身はもちろん、周囲の人(特に子供やお年寄り)にも注意を払ってほしいものである。

また、低温やけどは見た目より重症の場合がある。万が一やけどを負ってしまったら、早めに専門医の診断を受けることをお勧めする。


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