三菱飛行機、米大手スカイウェイト社との間でMRJを100機受注・100機オプションの正式契約締結

2012/12/14 07:30

MRJ【三菱重工業(7011)】とその子会社の三菱航空機は2012年12月13日、国産初のジェット旅客機「MRJ(ミツビシ リージョナル ジェット、Mitsubishi Regional Jet))」について、【アメリカのスカイウェイト社】との間で90席クラスのMRJ(MRJ90)の100機購入、並びにオプション100機追加の正式契約を締結したと発表した。両社は【三菱航空機とスカイウェスト社、MRJ100機購入を基本合意(プレスリリース)】にある通り、今年の7月に100機発注の基本合意をしており、今回はその合意が契約として確定したことに加え、オプション(追加的な正式契約の前の仮発注)100機分が追加されたことになる(【発表リリース】)。


↑ MRJプロモーション動画。
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MRJとは三菱重工業と国が共同で開発が進められた国産ジェット機で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として2003年から研究開発を進めていたもの。高い経済性と快適性を兼ね備えた最新鋭の旅客機を目指して開発され、78人-92人乗りの小型ジェット機となる予定。全長は35.8 メートル、翼長29.7メートル、全高10.4メートル。地域便向けの機体(リージョナル機)で、複合材の使用による軽量化を図り新型エンジンを搭載することで燃費の大幅な低減を実現し、収益性の向上に貢献している。現時点では客室90席クラスのMRJ90と70席クラスのMRJ70の2機種がMRJファミリーとして設計・構築されている(主翼、尾翼、エンジン、システムは同一。操縦機能、メンテナンス・プログラム、スペアパーツでも共通性あり)。また現時点で試験機初飛行は2013年度第3四半期、量産初号機納入は2015年度半ば-後半の予定。

今回の発表によれば、アメリカで2社の地方航空線を持つスカイウェスト社との間で、MRJ90について100機の正式購入、オプションで100機追加の契約を締結した。納入予定は2017年開始で、オプションが実施された場合のオプション分の機体納入開始は2021年の予定。100機購入分の総額はメーカー標準価格で42億ドル(約3510億円)、100機分のオプションが施行されればさらに42億ドルが追加される。

今回の正式契約に際し、両社は次のようにコメントしている。

●三菱航空機・江川豪雄社長
「重要なこの契約をスカイウェスト社と正式に締結することができ、大変喜ばしく思います。今回の大型受注は、間違いなくMRJプログラムを成功へと導く、大変意義ある受注です。三菱航空機では社員一丸となって、一日でも早くこの次世代の航空機をお客様にお届けできるよう努めて参ります。」

●スカイウェスト社・ブラッドフォードR.リッチ社長
「三菱航空機とMRJ購入に関する契約を正式に締結できたことを、とても嬉しく思います。燃料効率性、客室快適性、環境性能性に優れるMRJは、我が社に更なる付加価値をもたらします。スカイウェスト社と三菱航空機は今後、更なる関係強化を図って参ります。」

米P&Wの航空機エンジン転用型ガスタービンなおMRJはPratt&Whitney社製のPurePower PW1200Gエンジンを使用しているが、三菱重工業側では今回の正式契約発表と同日、【航空機用エンジンメーカーP&Wの中小型ガスタービン事業ユニットPWPSを買収/米複合企業ユナイテッド・テクノロジーズと買収契約締結】を発表している。リリースでは買収理由について「大容量の高効率機を中心にガスタービン事業を展開してきた当社が、運用性に優れた航空機エンジン転用型の中小型ガスタービンにも事業領域を広げて、製品ラインアップを強化するのが狙い」としているが、MRJのメンテナンスの点でも一層融通が利く・柔軟性が高まることには違いあるまい。

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