1杯100円から…セブン-イレブンでもセルフ式コーヒー全国展開へ

2013/01/29 06:30

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SEVEN CAFEセブン-イレブン・ジャパンは2013年1月28日、セルフ式(お客が自分自身で注ぐ)のオリジナル専用機器でコーヒーを提供する「SEVEN CAFE」を、同年1月から順次全国のセブン-イレブンに導入、2月末までに3500店、8月末には全国店舗1万5000店への導入を完了すると発表した。価格はアイス・ホット共にR(レギュラー)サイズ100円、L(ラージ)サイズはホット150円・アイス180円(すべて税込)(【発表リリース:1杯ごとに挽きたてをドリップ。「SEVEN CAFE」夏までに約15000店 全店拡大決定】)。


↑ ホットコーヒー(左)とアイスコーヒー(右)
↑ ホットコーヒー(左)とアイスコーヒー(右)

↑ 専用サーバー(左)とカップ(右)
↑ 専用サーバー(左)とカップ(右)

今回展開される「SEVEN CAFE」は、“近くて便利”なお店でありたいと考えるセブン-イレブン・ジャパンが、利用客にとって「より豊かでより上質な時間」を提供することを発想の中心に定め、クリエイティブディレクター佐藤可士和氏のプロデュースのもと立ち上げる新しいブランド。コーヒー専用サーバーからカップに至るまで、すべて同氏が手掛けたオリジナルデザインのもの。説明にいわく「コーヒーを淹れるときから、飲んでいただく時間までをも上質に演出しています」とのこと。

具体的なコーヒーの品質については素材と製法にこだわり、
①ウォッシュド ハイグレード アラビカ豆100%使用
各国で収穫されるコーヒー豆の中でもハイグレードなものだけを厳選し、コーヒー鑑定士の風味確認を経た上質なコーヒー豆を使用。 コーヒーの香り、コク深さ、すっきりとした後味を実現。

②こだわりのダブル焙煎
各国の上記ハイグレードな豆を最適な焙煎方法で、香り高く、コク深く焙煎。ホットとアイス各々に最適なバランスでブレンド。

③1杯ごとにペーパードリップ
セブン-イレブン専用にゼロから開発した1杯取りペーパードリップマシンが、1杯ごと“淹れたて”のコーヒーをドリップ。

④チルド配送
焙煎した生豆の品質劣化を防ぐため、チルド(10度以下)配送することで、焙煎直後の品質を維持。

⑤軟水で抽出
ウォッシュド ハイグレード アラビカ豆の香りとコク、後味を最大限に引き出すためコーヒーの抽出に最適な軟水を使用。

と5つのポイントを有している。このポイントを活かし、挽きたて淹れたての香りとコク・美味しさを追求したコーヒーとして手頃な価格で提供する。

セブン-イレブンにおける店内専用コーヒーサーバーでのコーヒー販売は、北海道、秋田県、鹿児島県の一部店舗で2012年8月末から先行して行われており、1日1店舗あたりの販売数が約60杯を数えるなど、注目に値する実績を残している。今回全国展開に踏み切ったのも、その実績があるからに他ならない。

【ファミリーマートでカウンターコーヒーの展開開始】【ファミリーマートのカウンターコーヒー】でも解説しているが、コンビニ店舗内での挽き立て・淹れたてのコーヒーの提供に関しては、サークルKサンクスが先行しており、昨年秋にファミリーマートが後を追う形で展開を始めている。店内スペースを取られるものの、客単価を引き上げるだけでなく、来店客数の増加も望め、コーヒーと相性の良い調理パンやスイーツとのついで買いも期待できる。さらには店内で淹れたてを提供することにより、コーヒーの香りが他のお客の購入意欲をかきたてる効果も想定される。

今回の「SEVEN CAFE」は、コンビニの販売商品の視点では、値上げや健康志向で販売が落ち込み気味の「たばこ」の、代替品の一つとしての位置づけを目指しているようにも見える。さらに価格では最安値の100円からの提供と、先行するサークルKサンクスやファミリーマートに対する優位性をアピールする形となっており、セブン-イレブン側の意気込みが感じられる。今後どのような実績を積み上げ、売上に影響を与えるのか。味わいそのものと共に気になるところだ。

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