賞味期限5年6か月・温め不要なレトルトカレー、ハウス食品から業務用として発売

2013/02/15 15:45

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LLヒートレスカレーハウス食品は2013年2月13日、賞味期間が5年6か月、温めずにすぐに食べられるレトルトのカレー「LLヒートレスカレー」<温めずにおいしい野菜カレー>を同年3月21日から受注生産で、全国の業務用チャネルで発売すると発表した。小売店での一般販売は行われない。内容量は200グラム、価格はオープン価格(発表リリース)。


↑ LLヒートレスカレー
↑ LLヒートレスカレー

今回発売される「LLヒートレスカレー」は、防災意識・非常時対策の関心が高まる中、ライフライン停止に備えるために開発されたもの。温めずに食べられるレトルトカレーとしては、5年6か月と賞味期間を長期間にすることで、類似他商品との差別化を図っている。同社ではすでに【賞味期限を3年に延長・ハウス食品「温めずにおいしいカレー」2種類を発売】で紹介したように、賞味期間が3年・温めなくても済むレトルトカレーを一般向けに発売中しているが、それの2倍近い長期保存が可能となる。

この長期保存を可能にしたのは、特殊な技術によるもの。時間の経過によるソースの風味劣化や変色、ソースからの水分分離をできるだけ抑えるために原料を選定して配合した結果、製法技術を活かして同社では初めて5年以上、常温での保存ができるようになった。

また植物油脂やペースト状の野菜などを用いることで、温めなくてもなめらかなとろみがでるようにしている。さらに和食の調理技法を応用して、かつお由来の旨味を活かし、香り立ちの弱い常温の状態でも風味よく、おいしく食べられるように工夫している。

今件商品は冒頭にもある通り、業務用チャネルのみでの発売となり、生産は年4回の受注生産が基本。その他発注ロット数に応じて生産計画を立て、非常食需要に対応していくとしている。要は企業や自治体、団体などによる非常食・保存食向けとしての一括大量注文に応じて生産する商品であり、小売は原則行われない。

一般に市販されている、保存食用として長期保存が利くタイプの食品では、昨今は賞味期限が3年のものと共に5年のものも多く登場するようになった。新旧入れ替えのタイミングを考えると、できるだけ同じ期限のものが面倒でなくてよい。その点では今回の「5年6か月」のレトルトカレーは非常に魅力的。できれば一般小売用にも展開をしてほしいものだ。

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