三菱重工、特異な船型の最新資源探査船ラムフォーム(Ramform)・タイタン・クラスを2隻追加受注
2013/04/28 14:00



↑ ラムフォーム(Ramform)・Wクラスの公式イメージ映像(Petroleum Geo-Services社による公式。【直接リンクはこちら】)
受注したのは、PGS社が“ラムフォーム(Ramform)・タイタン・クラス”(以前の呼称「Wクラス」から改名)と呼ぶ新型の3次元解析能力を有する海底資源探査船で、全長約104メートルながら最大船幅が70メートルと広く、広範囲の探査能力を持つのが特長。ディーゼル発電機による電気推進のため、航行時の静粛性にも優れている。総トン数は2万0637トン、速力は15.5ノット。
運用方法は船尾から数キロメートルにおよぶ複数のストリーマー・ケーブル(ハイドロホンと呼ばれる振動センサーを内蔵したケーブル)を曳航し、音源から発した音波が海底面や地層境界に当たって跳ね返ってくる反射波を受信して、地層構造を3次元的に解析する。このような使い道をするため、船尾が異様に幅広い、上から見ると三角形、矢じりのような特異な形をしている。PGS社では新型の船尾幅を従来の探査船に比べさらに30メートル拡張することにより、ストリーマー・ケーブルを最大24本と大幅に増やして、一度に広い範囲を探査できるようにした。

また三菱重工業では今回の受注による実績・経験を通じ、特殊船舶への対応能力を磨き、国内外における特殊船舶の需要開拓を積極的に進めていくとコメントしている。

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