9割は高齢者…「ダイヤモンド買え買え詐欺」国民生活センターが注意勧告

2013/09/16 20:00

国民生活センターは2013年9月12日付で、実質的な価値は極めて低い内容の高額商品を巧妙な手口で売りつける「買え買え詐欺」において、「ダイヤモンド」を対象とした案件が増えているとし、具体的な事例を挙げ注意勧告を行った。2011年4月から2013年8月までに寄せられた関連事象の相談件数は886件に登り、増加する傾向を示している。また購入契約をさせられた人の9割が60歳以上の高齢者で占められているのも特徴の一つとなっている(【発表リリース:ダイヤモンドの買え買え詐欺にご注意!-トラブルにあった人の9割は高齢者-】)。


↑ 「ダイヤモンド等の買え買え詐欺」に関する相談件数推移(四半期単位、直近は8月まで)

「買え買え詐欺」とは「代わりに買って」「後で高値で買い取るから」「絶対に値上がりする」「名義を貸して」「あなたの名前で買った」など多種多様な切り口でセールスを持ちかけ、高値に見える商品を半ば以上強引に売りつける詐欺の手法。複数の会社を名乗って真実性を持たせる手口が多く、また実態商品は紙くず同然の価値しかなかったり、さらにはその商品そのものですら手渡されない場合もある。未公開株や怪しい会社の社債、事業への出資などが好例だが、今回焦点が当てられたのはダイヤモンド購入に関する問題。

上記グラフにある通り、相談件数は漸増の一途をたどっている。直近では減少する動きもあるが、これはまだ期間が他の句切りと比べて2/3しかないこと、未集計分が反映されていない可能性もある。

説明によれば多くの事例として紹介パンフレットが送付され、その後電話で「パンフレットが届いていないか」「代わりに申し込んでほしい」「名義を貸してほしい」「あなたの名前で買った」「あなただけが購入できる」などの勧誘が行われる。パンフレット送付会社と別会社を名乗って話を持ちかけ、信ぴょう性を高めるパターンも多い。

今件事例では、他の「買え買え詐欺」同様、高齢者がターゲットにされる場合が多い(他世代にも魔の手が伸びている可能性もあるが、手口に乗ってしまう事例は高齢者が多数に及ぶ)。


↑ 「ダイヤモンド等の買え買え詐欺」契約当事者の世代

また、8割以上が女性を占めている。もっともこれは高齢者における男女比が元々女性の方が高いことに加え、周囲に相談できずに手口に乗ってしまいやすい「高齢者の一人暮らし世帯」では女性の方が多いのも一因である。

リリースでは具体例がいくつか挙げられているが、その中には別会社から送られてきたパンフレットの案件について「あなたしか買えない。代わりに買ってくれたら倍額で買い取る」と提案され、別会社経由で150万円の現金を「指示の通りに宅配便で」送付して購入したものの、送られてきたのは石ころ同然の価値のものでしかなかったという事例もある。この場合、現金を宅配便で送るように指示すること自体、怪しい限りではあるが、儲け話が絡むとそこまで気が回らなくなる場合もあるようだ。

国民生活センター側では「各種勧誘の電話はすぐに切ること(耳を傾けると切りづらくなる)」「万一業者とやりとりをしても、絶対にお金を払わずに周囲の人や消費生活センターに相談すること」そして「被害対象となりやすい高齢者に対し、日頃から家族や身近な人による見守りが大切」とアドバイスしている。

「買え買え詐欺」の類は得てして高額(に見える)商品がツールとして使われることが多い。純金やダイヤモンドなどの貴金属はその筆頭に挙げられる。上手い話など世の中にゴロゴロと転がっているはずは無いのだから(確率的にはそれこそ、ダイヤの原石自身が道端に落ちている位のものだと考えて良い)、くれぐれも注意してほしいものだ。


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