サークルKサンクス、来秋に楽天ポイントを導入
2013/09/18 13:30


「Rポイントカード」とは、ネットショップだけでなく小売業をはじめとした現実の店舗でも「楽天スーパーポイント」の活用を可能にするポイントプログラム。「Rポイントカード」に収められたバーコードや磁気情報により、ポイントプログラム加盟企業の店頭のPOSや端末を介して、楽天会員が「楽天スーパーポイント」を貯められたり、ポイントによる支払いを可能とする。
今回サークルKサンクスではこの「Rポイントカード」への参加を決定し、ポイントカードとして「サークルKサンクスRポイントカード(仮称)」の展開を決めた。これにより導入後は、決済手段に関わらず店舗で買物をするたびに「楽天スーパーポイント」がたまるようになる(「カルワザクラブ」では登録した電子マネーで購入した場合に限りポイントが貯まる仕組みだった)。このカードに登録した人は、付与された「楽天スーパーポイント」での買い物もできる。また、現在「カルワザクラブ」会員の人は、簡易な移行手続きのみで「サークルKサンクスRポイントカード(仮称)」にポイントを継承することが可能。
なお現時点では既存の楽天会員が今件カードと連動する形で利用できるか否か、「カルワザクラブ」のシステムが今後も維持されるのか、それとも全会員が自動的に移行するのかなど、詳細については明らかにされていない。
実店舗とインターネット市場との連動性による市場拡大を狙った提携・カードシステムの統合は、先日【ヤフーとCCCのポイント統合完了、ID統一化開始・通販サイトの連携も発表】でも伝えた、ヤフーとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)によるポイント・ID制度の統合が記憶に新しい。シニア層もインターネット通販を活用しはじめるようになり、電子商取引が普及化すると共に、「ネットとリアルをリンクさせた共通ポイントサービス」に熱い視線が注がれるようになった。今回の参画も、その流れの一つと見て間違いない。
システムの共通・汎用化が進むにつれ、各グループ間での囲い込み競争はさらに激化をする。利用者側は便利・お得感をこれまで以上に得られるだろうが、同時に個人情報の取り扱いの上で不安度が増すのも否定できない。生活密着度を高めつつあるコンビニにおいて、他社がどのような動きを示すのかもあわせ、今後も関連業界への動向に注目したいところだ。

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