調剤薬局とコンビニの一体型店舗、ファミマとファーマライズHDが一号店を末広町にオープン
2013/10/02 15:45



↑ ファミリーマート+ファーマライズ薬局末広町店
ファミリーマートとファーマライズホールディングスとの間では2013年5月に、コンビニと薬局の機能を兼ね備えた新しいタイプの店舗スタイルを作り上げ、ノウハウやインフラを相互活用する契約が締結されている(【ファミリーマート、調剤薬局事業企業と相次ぎ提携・コンビニ+薬局の新形態店舗構築を推進】)。今回オープンした店舗は、その契約に基づいた新しいタイプの店舗第一号店となる。目指しているものは「コンビニエンスストアの利便性・商品(中食・サービス)」と「調剤薬局の持つ専門性・商品(健康・介護)」の双方の機能を持つ店舗。両サービスを1店舗で提供することにより、個々の店舗よりも地域貢献度を高め、「地域生活を支える」重要拠点としての立ち位置を確かなものとしていく。
「ファミリーマート+ファーマライズ薬局末広町店」では、全国の医療機関で発行された処方箋の受付を行うだけでなく、薬剤師または登録販売者による「薬相談コーナー」を設置。また一般用医薬品(第一類から第三類)約280種類の販売も行う(第一類、指定二類・二類・三類それぞれの販売時間は限定されている。また土日祝日は受付・販売は無い)。その他にも医療用サプリメントやメディカルアロマの提供なども行う。
昨今ではドラッグストアが多様化を果たし、コンビニに近い品揃えをするのと共に、処方箋の受け付けも行うようになるなど、医療品と一般多用商品とをまとめて購入できる機会の提供が増えている。主な理由の一つとして挙げられるのが、高齢者の需要増加に伴う便宜性の向上(複数個所を回るより、一か所でまとめて用を足せる方がありがたい)。薬品の利用頻度が高い高齢者にとって、よく利用するコンビニで合わせて調達できるのなら、これほど便利なことは無い。また多忙で時間を節約したい就業者にも嬉しい話ではある。
今店舗の看板をよく見ると、両店舗の融合を表す「プラス」がファミリーマートの文字色である緑で描かれており、安全や衛生の象徴として用いられる緑十字をも表しているように見えるのもポイント。深い意味は知らなくとも、イメージ的に安心感を覚えることができる。さり気ない点ではあるが、センスの高さがうかがいしれよう。

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