シニア向けキシリトールガム「すっきりミント」「ゆずミックス」ロッテから発売

2013/10/14 10:00

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歯につきにくい キシリトール ガム〈すっきりミント〉ロッテは2013年10月11日、シニア(高齢者)向けのキシリトール・チューインガムとして「歯につきにくい キシリトール ガム〈すっきりミント〉」「同〈ゆずミックス〉」の2種類を同年10月29日から発売すると発表した。価格はオープン価格(想定価格は税込120円前後)。それぞれ14粒入り(【ロッテ:発表リリース一覧ページ】)。


↑ 「歯につきにくい キシリトール ガム〈すっきりミント〉」(左)と「同〈ゆずミックス〉」(右)
↑ 「歯につきにくい キシリトール ガム〈すっきりミント〉」(左)と「同〈ゆずミックス〉」(右)

今回発売されるのは、白樺や樫の木などを原材料とし、虫歯予防効果があるとされている甘味料キシリトールを用いた、ロッテのガム「キシリトールシリーズ」の新商品。高齢者を中心に義歯を用いている人でも安心して食べられるよう、歯につきにくいのが最大の特徴。

これは歯につきにくいガムベースを用いているからで、説明にいわく「義歯を持つシニアの方でもキシリトールを習慣化できる」とのこと。商品ターゲットも50歳以上の男女を想定している。

味わいは2種類。「すっきりミント」はガムの王道であるペパーミント風味で、ミントのさわやかな香りを存分に楽しめる。一方「ゆずミックス」はゆずの香りをベースとし、レモンの香りを混ぜ、すっきりとしたフルーツ感を堪能できる。

パッケージデザインは「キシリトールシリーズ」共通のロゴとシリーズ名「XYLITOL」を用いながらも、通常品よりそれらのサイズを小さめとし、最大の訴求ポイントである「歯につきにくい」を大きな文字で書き連ね、容易に効用が分かるようにし、ターゲットとなるシニア層でも安心して手に取れるビジュアルにしてある。また地の色もそれぞれの味を想像できる、そして落ち着いた淡い緑・黄色を用い、派手さを抑えているのもポイント。

【お菓子の売れゆき具合をグラフ化してみる】で解説しているが、チューインガム市場はここ数年縮小を続けており、その一因に高齢化の流れがあると分析されている。元々ガム離れは進んでいるが、中でも元々ガムを食する機会の少ないシニア層の人口比率上の増加が要因としては小さくない。そこで手を変え品を変え、ガムをかむことの楽しさ・面白さをアピールする新商品が続々と発売されている。

今回の「歯につきにくい キシリトール ガム」は義歯にへばりついて面倒なことになりがちなため、ガムを敬遠しがちなシニアをあえてターゲットとし、さらに「キシリトールを習慣化する」という有益な訴求点を押し出してアピールしているのがポイント。通常のチューンガムならば「義歯との面倒を考えなくても良い」だけでメリットは無いが、キシリトールの効用を添付し、かむことの有意義さを付加し、魅力を高めている。

シニア向けのガムという点だけでも珍しいが、さらにキシリトールを訴求点として追加するのは視点として面白い。どこまで受け入れられ、需要が創生されるのか、今後のセールス状況を見極めたいところだ。


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