キャッチホンIIなどのサービス、2016年に終了へ

2014/01/31 09:30

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NTT東日本・西日本は2014年1月30日、加入電話及びINSネットの付加機能サービスとして提供してきた「マジックボックス」「キャッチホンII」「ボイスボックス」「ボイスワープII」について、2016年2月29日付でサービスの提供を終了すると発表した。2014年2月28日付で新規申し込みの受け付けを終了、同年2月28日には「メッセージ表示受信サービス」「メッセージ表示送信サービス」が終了、「マジックボックス」「キャッチホンII」「ボイスボックス」「ボイスワープII」は2016年1月4日から2月29日までの間に順次廃止工事を実施する。あらかじめ工事日は郵送などで案内される。また、交換機のみの工事のため、利用者の家には来訪しない(【発表リリース:「マジックボックス」「キャッチホンII」「ボイスボックス」「ボイスワープII」等の新規お申し込み受付の終了およびサービス提供の終了について】)。


↑ キャッチホンIIの概念
↑ キャッチホンIIの概念

今回終了が決まったサービスは、主に通話中あるいは不在時の通話内容を転送するもの。概要とスケジュールは次の通り。2014年2月28日付で該当全サービスの新規申し込みを終了。同時に「メッセージ表示受信サービス/INSメッセージ表示受信サービス(センターにメッセージが保持されていることを利用者に伝えるサービス)」「INSメッセージ表示送信サービス(メッセージ表示受信サービス/INSメッセージ表示受信サービスを提供する事業者向け)」が終了する。

2016年1月4日から2月29日までの間に、順次廃止工事の上で2月29日付で「マジックボックス/INSマジックボックス(「不在時・話中時の転送」「不在時・話中時のメッセージ録音」「キャッチホン」の3機能)」「キャッチホンII(「キャッチホン」「話中時のNTT東日本およびNTT西日本のメッセージセンタへの転送によるメッセージ録音」の2機能)」「ボイスボックス(NTT東日本およびNTT西日本のメッセージセンタへのメッセージ録音・再生を行い、複数人でメッセージを交換できるサービス)」「ボイスワープII/INSボイスワープII(「不在時・話中時の転送」「キャッチホン」の2機能)」が終了する。「キャッチホン」そのもののサービスは継続させる。

なお現在「マジックボックス/INSマジックボックス」「キャッチホンII」のサービスを利用している人に対しては、各サービス終了後も「転送機能」「キャッチホン機能」を継続利用できるよう、利用者側から解約申し出が無い限り、2016年1月4日以降の各サービス廃止工事に合わせ、自動的に切り替えが行われる。ただし代替サービスの一部では、利用客側で再度設定が必要になるので注意が必要(事前案内あり)。

↑ 代替サービスへの切り替え概念図
↑ 代替サービスへの切り替え概念図

これらのサービスの終了、代替機能への切り替えについてNTT両社側では、情報伝達手段の多様化で、利用者が減っている現状に加え、今後もその傾向は継続していくことが想定されていることを挙げている。

昨今の電話利用者の中には、今回終了するサービスの存在そのものを知らなかった人も少なくあるまい。インターネットや携帯電話の普及に伴い、相手がリアルタイムで応対しなくても意思疎通が容易となり、リアルタイムの対話もチャットなどで出来るようになったことから、これらのサービスの利用機会が減少してしまうのも納得はできる。

NTTなどでは同日付で、コレクトコールなどのサービスの終了も伝えている。電話そのものの利用スタイルが変化しつつあることを改めて認識できる話ではある。


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