中国の「ONE PIECE」違法模倣6業者摘発、バンダイなどの行政摘発請求で実現

2014/02/01 12:25

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押収された「ONE PIECE」模倣品の事例バンダイナムコグループのバンダイ、メガハウス、バンプレストは2014年1月31日、中国の広東省広州市において、「ONE PIECE」関連の模倣品を多数販売する6業者に対し、広州市の工商行政管理局に行政摘発請求を実施、これを受けて広州工商所越秀分局が2013年11月に摘発を実施し、多数の「ONE PIECE」関連の模倣品(1000点以上)が押収されたことを発表した。また今回の行政摘発はバンダイグループ各社だけでなく、「ONE PIECE」の知的財産権を管理している集英社と東映アニメーションの協力のもとで実施されたことも明らかにしている(【発表リリース:中国における「ONE PIECE」関連模倣品 行政摘発の件】)。


↑ 押収された模倣品の事例
↑ 押収された模倣品の事例

バンダイなどでは正規のライセンスを受けて「ONE PIECE」のキャラクターフィギュアを製造・販売しているが、これらに対してパッケージデザインや本体フィギュアを違法に複製した悪質な模倣品が中国をはじめ、各国で流通する動きを見せている。これらの模倣品は正規品より取引価格が異常に安いなどの特徴がある。

今回行政摘発請求を行った3社は、ブランドイメージの維持・向上、そして消費者へのより良い商品・サービスの提供を行うため、今後も知的財産権の保護の注力と、消費者や流通各社に模倣品の存在に関する注意喚起を行うと共に、侵害行為に対しては厳正に対処するとコメントしている。

リリースでは模倣品の特徴について「正規品より取引価格が異常に安い」としか具体的に言及していないが、直後に「ブランドイメージの維持・向上」「消費者へのより良い商品・サービスの提供」のために模倣品への厳粛な対処をしていくと述べていることからも分かる通り、模倣品は概して正規品と比べて質が悪い粗悪品なのが定番のパターンとなっている。

模倣品の販売ルートはネットオークションを介したり、量販店の商品ラインアップに紛れ込んだりなど、多種多様。模倣品購入者の多分は気が付かずに手にしてしまう事例だが、中には本物でないことを知っていても、安いからと手にしてしもう人もいる。しかしその行為は悪質な業者を利するだけでなく、本物の商品やそのテーマとなったブランド、原作をも傷つける行為であることを理解してほしいものだ。


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