ローソン、am/pm買収を正式発表・実質買収金額145億円

2009/02/26 08:03

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ローソンイメージ[ローソン(2651)]は2009年2月25日、焼肉店の「牛角」などを展開するレックス・ホールディングスが所有しているコンビニエンスストア「am/pmジャパン」を買収することで基本合意に達したと発表した。実質的な買収金額は145億円となる。ローソンはこの買収により、特に首都圏における店舗網の増強を図ることになる(【発表リリース】)。


リリースによるとローソン側では、人口が集中してコンビニのニーズも高い首都圏においてお客の支持を得ることが中長期における経営課題であると判断。今回のam/pm買収により、この課題の解決に強力な一手を打ち出すことになる。am/pmはエリアフランチャイズ店も含めると1169店(2007年末時点)を保有しており、整理統合を視野にいれても相当数の販売拠点を確保できる見込み。

なお現時点でam/pmの「東京都内」における店舗数は553店、ローソンは886店。単純に足し算すると1439店となり、コンビニ第一位のセブンイレブンジャパンの約1500店に匹敵する数となる。

なお買収額についてだが、am/pm側では現親会社のレックスホールディングスを引き受け先として55億円の第三者割当増資を実施した上で同社がam/pmを100%子会社。そしてローソンがam/pm株式すべてを備忘価格(帳簿から項目を無くさないために設ける価格)で取得し、完全子会社化を果たす。代わりにローソン側はam/pmの有利子負債200億円を引き受けるが、増資分を差し引いた145億円が実質的な買収金額になる。そしてローソンがam/pmを100%子会社化した上で業務提携契約を締結、さらに2010年春をめどに合併をすることを前提に、協議をしていく予定だという。

am/pmの取得に関しては各コンビニ大手が名乗りを挙げていたと報じられ、これまで何度も買収企業名の噂が流れていた。今回ローソンが重視した、首都圏における展開店舗数の多さが魅力とされる一方、am/pm自身の経営不振もその首都圏での出店によるところ(売上不調による採算割れがもと)が大きいとされ、「諸刃の剣」扱いされていたのも事実。

今後正式な株式取得・子会社化、そして合併の過程でam/pmの整理統合や「ローソン」、さらには100均ショップこと「ローソンストア100」への転換も逐次行われることだろう。

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